クラウンにももうすぐ復活! おじさんが今からでも乗りたい傑作セダン5選

■今日のアルファードばりの存在感で“らしさ全開”の8代目トヨタ クラウン

主張の強いフロントグリルが印象的な8代目トヨタ クラウン
主張の強いフロントグリルが印象的な8代目トヨタ クラウン

 ギラギラした巨大グリルと、押し出し感の強いデザインで飛ぶ鳥を落とす勢いの現行アルファード。それに通じる、いや、もしかしたらつながっていたのではと思ってしまうのが、8代目クラウンだろう。

 今見るとそれほどでもない気がするが、当時はギラギラの巨大なグリルによる押し出し感の強さに、誰もがシビれた。ある意味、もっともクラウンらしいモデルと言えるのではないだろうか。

 8代目クラウンは今では考えられないほど贅沢なモデルで、ボディのバリエーションは人気のハードトップに加え、セダン、ワゴン(商用車だったが)があり、ハードトップには3ナンバーのワイドボディも設定。

 エンジンのバリエーションも多く、タクシー用のLPG仕様を含めると11種類にも及び、トップモデルにはV8も用意されていた。バブル景気の影響は販売台数にも如実に表れていて、歴代最多を記録している。

 このモデルまでのクラウンは“上がり”のクルマでもあった訳だが、セルシオの登場や、輸入車の一般化などにより、徐々にその神通力を弱めていくことになる。クラウンの名前や存在が絶対的だった最後のモデルが8代目かもしれない。

■新しい時代の到来を告げた日本車史上に残る1台 トヨタ セルシオ

レクサスブランドの源流に位置づけられるトヨタ セルシオ
レクサスブランドの源流に位置づけられるトヨタ セルシオ

 メルセデスやBMW、ジャガー、キャデラック……。世界に高級車やそのブランドは数多くあるが、それらと肩を並べる日本のブランドがレクサスだ。

 その歴史は1989年に登場した初代LSとともに始まったが、それを日本仕様としてリリースしたものがセルシオだ。

 それまで、センチュリーを除くとトヨタ最上級だったクラウンより上の存在として日本にデビュー。

 ワイドボディがあるとはいえ、5ナンバーサイズのクラウンと比べると、スタイルも日本車離れしており、国産車では珍しかったV8エンジンが標準だったこと、そして現在にも続くトヨタのCIマークが使われ始めたことなど、新しい時代を意識させてくれたモデルだった。

■社会現象さえ巻き起こした新時代の高級車 Y31日産シーマ

「シーマ現象」という言葉を生むほどの流行となった日産 シーマ
「シーマ現象」という言葉を生むほどの流行となった日産 シーマ

 1980年代のハイソカーブームでは「もっといいクルマに乗りたい」「他人よりいいクルマに乗りたい」などのニーズが日々、高まっていた。そんなところに3ナンバーサイズのボディと、3リッターのV6エンジンを持ったシーマがデビューした。

 3ナンバー専用という点は、高級志向が強かった当時の人に強烈に訴求した。1989年には課税方式が現在と同じ方式に改められたことも追い風となり“シーマ現象”なる言葉が生まれるほどの大ブームに。

 シーマの何が良かったのか。まず、5ナンバーサイズでは成しえない伸びやかでエレガントなフォルム。そのサイズ感も含め、まさに当時の日本車離れしたスタイルがカッコよかった。もちろん、当時の人気セダンの定番、ハードトップだったことは言うまでもない。

 動力性能も魅力的だった。255psを発生したVG30ターボはデビュー当時、日本最強。リアを沈みこませて加速していく様はシーマの象徴的シーンとも言えたほどで、その姿に心捉われた走り好きオジサンも多かった。

 約500万円の価格は、当時としては高価だったが、スタイルとパワーの両面で、それこそ社会現象となるほどの人気を集めた。

 他のモデルもバカ売れしている中、高価なシーマの大ヒットは、バブル景気だったことを差し引いても、当時の日本人が驚くほどセダン好きだったことを物語っている。今からすると信じられないが、そんな時代があったのだ!

【画像ギャラリー】クラウンセダン登場でセダン人気回復か!? セダン全盛期に発表された印象的な国産セダン5車種(19枚)画像ギャラリー

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