買うならば、GT-H EXかSTIスポーツEX かつ高年式でサンルーフが欲しいところ
2023年6月時点のグレードは、1.8L水平対向4気筒ターボ+リニアトロニック(CVT)のベーシックな「GT」(17インチ)と、上級装備を備えた「GT-H」(18インチ)、電制ダンパーも備えた「STIスポーツ」と、2021年11月に追加となった2.4L水平対向4気筒直噴ターボの「STI スポーツR」だ。それぞれ、アイサイトX(+38万円)を搭載すると、「GT EX」「GT-H EX」「STIスポーツ EX」「STIスポーツR EX」という呼び方となる。車両価格は310万円(GT)~444万円(STIスポーツR)、アイサイトXが備わるEX系は、348万円(GT)~482万円(STIスポーツR)だ。
このうち、人気のグレードは、GT-H EXとSTIスポーツEX。STI スポーツR EXも人気は高いが、価格帯が70~80万円ほど上がるため、台数はそれほど出ていないようす。ねらい目は、高年式となる2021年式や2022年式の上記人気グレード2つで、かつリセールで有利となるオプションのサンルーフを付けた仕様を狙ってほしい。
現在の相場は、2020年式で税込260~390万円、2021年式で260~425万円
新車を購入するというのももちろんアリなのだが、納期がかかる上に、人気のオプションを入れていくと、総額はそれなりに高くなる。レヴォーグに限ったことではないが、新車であることにそれほどこだわりが強くないのであれば、こなれた価格で早く手に入る中古車を検討するのはおすすめしたいクルマの楽しみ方だ。
さて、現時点(2023年6月中旬)のレヴォーグ中古車相場は、2020年式が税込260~390万円、2021年式は260~415万円、2022年式は299~528万円、といったところ。なお、2022年式の500万円オーバーの個体は「STIスポーツR EX」であり、通常グレードの「STIスポーツ EX」であれば、中古価格上限は420万円ほどであった(検索条件は、「レヴォーグ、走行距離3万キロ未満」)。
同年式、同走行距離、同ボディカラーであっても、販売店によって大きく開きがあるのは、昨年9月ごろの中古車高騰相場の影響を引きずっているため。業者向けの中古車オークションでは、レヴォーグの中古車相場はこの半年で80万円以上も大きく下落をしているので、時間をかけて探せば、程度が良く、価格の安い個体を見つけることができるはずだ。
売る際のコツは「5年落ち、もしくはそれまでに手放す」こと
売却する際に損をしないためには、手放す時期に注意する必要がある。中古車の下取り価格は、海外での需要に大きく左右されるが、レヴォーグの中古車流通に詳しい、中古車買い取り業者によると、2代目レヴォーグは国内需要が主で、中古車相場に大きく影響を及ぼす海外への輸出実例は、まだ少ないとのこと。ただ、先代レヴォークは、マレーシア、ロシア、ケニアに主に輸出されており、現行レヴォーグも同様となると思われるが、このうちマレーシアでは、「初度登録月からの経過月数12か月から59か月まで」という輸入規制がある。この規制にかからない年式のうちに手放すと、(海外市場からの需要が多いことから)下取りで損をすることは少なくなる。
「初度登録月からの経過月数12か月から59か月まで」ということは、59カ月=5年落ちまでの間(今年2023年でいえば、初度登録が2018年のレヴォーグが車検を迎えるまで)ならば、マレーシアへ輸出できることなる。輸送期間も考慮して、車検の3~4カ月前には売却したいところだ。この売却タイミングも考慮して、時期が来たら、より高く買い取りをしてくれるところを見つけてほしい。
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年次改良が施され、毎年アップグレードがなされていくレヴォーグ。いつのタイミングで買うのがベストなのかは判断が難しいところだが、走りに関してはどのタイミングのモデルでも素晴らしい。もっともっと多くの人に乗っていただきたい一台だ。
【画像ギャラリー】レヴォーグSTI Sport R EXをベースとする特別仕様車「レヴォーグSTI Sport♯」(11枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方先代レヴォーグを買って乗りつぶすのがいいと思う
アイサイトとか着いていて、今の新車並みに使えるよ