ヒョンデが2023年中に1台のEVを日本に導入するという。それが2023年3月にフルモデルチェンジしたコンパクトSUV「コナ エレクトリック」だ。日本にヒョンデ旋風を巻き起こす切り札となるか!?
※本稿は2023年5月のものです
文/角田伸幸、写真/HYUNDAI、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年6月10日号
■ヒョンデから日本導入!!「コナ・エレクトリック」はアイオニック5と競合しないのか!?
インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、日本でも高い評価を集めるヒョンデのアイオニック5。ところがそのお株を奪いそうなモデルが年内にも日本デビューする。同じヒョンデの「コナ・エレクトリック」だ。
そもそもコナとは、2016年にデビューしたヒョンデのコンパクトSUV。ガソリンやディーゼルのほか、「エレクトリック」というBEV仕様もラインナップしたのだが、そのコナが2023年3月にフルチェンジし、2代目へと進化した。日本に導入されるのは、その第2世代のコナ・エレクトリックだ。
なぜアイオニック5のお株を奪うのか。ポイントはサイズと価格だ。
■アイオニック5より小柄で安価!! いよいよ日本にヒョンデ旋風が巻き起こる!?
まずはサイズ。アイオニック5は確かにかっこいいが、全長4635mm、全幅1890mmという堂々たる体躯。都市部などの取り回しを考えると、特に1.9m近い横幅が不安という声があった。
対するコナは、全長4355mm、全幅1825mmというBセグメントSUV。全長で280mm、全幅で65mm小さいので、扱いやすさががぜん高まるわけだ。
もう一点が価格だ。アイオニック5はベースモデルが479万円と充分安いのだが、コナ・エレクトリックのスタンダードレンジはバッテリーサイズ(48.8kWh)と車格から、それよりも安くなることがほぼ確実。
仮に400万円前半となるとBYD・ATTO3(440万円)を凌ぎ、日産リーフのベースグレード「X」(408.1万円)並みの価格となるわけで、これは相当な破壊力だろう。
コナ・エレクトリックはアイオニック5ゆずりの前衛的なデザインを備え、インフォテイメントや運転支援についても最新の仕様を搭載してくるはず。このところ停滞感のある日本のEV市場を、大きく揺さぶる存在となるかもしれない。
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