愛車を買取する際に「純正パーツはありますか?」という質問はほぼ当然といっていいレベルで聞かれる文言だ。残っていれば問題ないのだが、処分済みであれば査定額が大幅に落ちるケースも。保管場所に困るのも事実だが、残してほしいパーツ教えます!!
文:佐々木亘/写真:ベストカーWeb編集部
■アレもまさかの減点対象? 知られていない査定の裏側
自動車査定における加減点には、商品価値加減点というものがある。
これは商品性に影響する理由などがある場合に、加減点を行うことができるという仕組みだ。ディーラーで再販する際に、商品として売りにくさが出てしまう項目は減点され、売りやすさにつながるものは加点対象となる。
ディーラーの中古車展示場を想像してみてほしい。基本的には、新車当時と同じ姿で展示されているクルマが多いはず。社外パーツを大量に身に纏った中古車を見かける機会はほとんどないと思う。
逆に、一般の買取店が運営する中古車展示場では、カスタマイズされたクルマがそのまま売られていることが多い。
■純正パーツは必須!! 可能なら現状復帰できる環境を
このように、正規ディーラーと一般的な中古車販売店では、商品(中古車)に求める価値が変わってくる。
自分たちの販売する商品として価値が高いクルマの査定額が高くなり、商品(中古車)として売りにくい(売れない)クルマは、査定額を下げざるを得ないのだ。
カスタマイズ好きのユーザーに気を付けてほしいのは、カッコいい社外アルミホイールやエアロパーツ。高級なスポーツシートや車高調など、一見するとプラス査定となりそうな装備が、ディーラーではマイナス査定になることも多いという点。
この悲しい現実から身を守るために、純正パーツを積極的に保管しておいてほしい。
■純正ホイールがあれば10万円はアップ!? 正規ディーラーは必須チェック項目だった
正規ディーラーは再販時に中古車保証を行う兼ね合いがあり、保証の難しい社外パーツが多くついたクルマは自社で売りにくくなる。
この売りにくさが査定減点を生み出す、しかし、純正パーツが残っていれば減点されないケースも多い。
そればかりか、パーツのみが残っていると装着されているもの同等と判断され、査定アップにつながることもある。
こうした効果を大きく生み出す純正パーツは、アルミホイールとシートだ。
純正アルミホイールは有り無しで、査定額が10万円以上変わるケースもあるほど。ディーラーで使用する査定チェックシートには、必ずアルミホイールが純正かどうかをチェックする項目がある。
コメント
コメントの使い方部品交換とは少し違いますが、高額の費用がかかったオールペン(色替え)も査定ダウンですね。お客様としては付加価値が上がったと思ってるでしょうが、オークション相場でも色替え車は大幅ダウン(そもそも入札を控えます)。