スパーダよりエアを頑張るべき? ステップワゴンが微妙に苦戦してる理由5選

■売れない理由5:ホンダのブランドイメージが小型化した

ステップワゴンが振るわないのはN-BOXやフリードなど軽と一部の小型車に力を入れているホンダの戦略にも原因があると筆者は指摘
ステップワゴンが振るわないのはN-BOXやフリードなど軽と一部の小型車に力を入れているホンダの戦略にも原因があると筆者は指摘

 2011年に初代ホンダN-BOXが発売され、2017年には2代目にフルモデルチェンジした。この間にN-BOXは売れゆきを増やし、国内で売られる新車のベストセラーになった。

 その一方、ホンダは小型車と普通車に力を入れず、シビックやCR-Vは車種を廃止した後に復活させる迷走に陥った。オデッセイもいったん廃止され、今後復活する。

2代目N-BOX。2023年上半期でホンダの新車販売の4割をこのN-BOXが占めていたという
2代目N-BOX。2023年上半期でホンダの新車販売の4割をこのN-BOXが占めていたという

 これらの影響もあり、2023年1~6月に国内で新車販売されたホンダ車のうち、N-BOXが40%を占めた。N-WGNなどほかの軽自動車も加えると56%に達する。そこにフリードも加えると70%を超えるのだ。

 つまり、今のホンダのブランドイメージは、ダウンサイジングされて実用指向を強め、「小さくて背の高い実用車を作るメーカー」になった。そのために最も多く売られるホンダ車は発売から6年を経過した2代目N-BOXで、2位は7年を経るフリードだ。

 両車ともにボディが小さく、全高は1700mmを超えて、スライドドアも装着する。この2車がホンダの代表になり、かつて販売の中心だったステップワゴン、フィット、シビックなどは売れゆきを落とした。

 つまり、ステップワゴンはライバル車と身内の両方に販売競争で負ける「内憂外患」に陥り、登録台数を低迷させているのだ。

【画像ギャラリー】なぜステップワゴンがライバルに比べて低迷してしまっているのか?(25枚)画像ギャラリー

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