黒や茶色の液体がエンジン真下から漏れていたら、クルマを動かさずにロードサービスに連絡を!!
エンジンルームの真下から、黒もしくは茶色の液体が漏れているなら、それはエンジンオイルである可能性があります。すぐにオイルゲージでエンジンオイルの残量をチェックし、下限を下回っているようならば、クルマを動かさずに、すぐさまロードサービスなどへ助けを求めましょう。残量が不足していなくても、液漏れがエンジンオイルである可能性があるならば、早めにディーラーやカーショップなどの専門店でみてもらうようにしてください。オイル漏れは、放っておいて直るものではありません。
後輪駆動車や4WDの場合は、ミッションオイルもしくはデフオイルが、シフトレバー下や、後輪車軸左右の中央などから漏れることもあります。エンジンオイルもミッションオイルもデフオイルも、オイル特有のニオイがあるため、比較的発見しやすいですが、地面に滴り落ちずに滲んでいる程度の場合など、気づくことが難しい場合もあります。
ガソリン臭がする場合は、ただちに車から離れて!!
また、タイヤ付近から液体が漏れている場合は、ブレーキフルードの可能性があります。ブレーキフルードが漏れると、ブレーキペダルの踏み代が深くなったり、ブレーキが利きにくくなります。ブレーキの異常は事故の原因に直結しますので、少しでもブレーキの踏みごたえに違和感を覚えたら、カーディーラーや専門ショップに早めにみてもらうようにしてください。ちなみに、新品時のブレーキフルードは、一般的にほぼ透明に近い黄色をしていますが、劣化が進行すると、より黄色が濃くなり、その後茶色、最後には黒へと変色します。
そして、クルマから一番漏れてはいけない液体は、ガソリンなどの燃料です。ガソリンは特有の強烈なニオイがしますので、すぐに判別できると思います。燃料漏れを発見したら、絶対にクルマを動かすことなく、急いでクルマから離れ、至急JAFや自動車整備工場などに連絡してください。
新しいクルマでも起こりうる
「エンジンのないバッテリーEVはオイルがない(=交換するものがないからメンテナンス代が安い)」と考える人もいるようですが、確かにバッテリーEVにはエンジンオイルやトランスミッションオイルが不要ですが、減速機オイルやブレーキフルードなどのオイル系は搭載されていますし、冷却水、ウォッシャー液なども必要。エンジンのあるクルマよりも(駆動用バッテリー以外の)メンテンナンスが安く済む傾向はありますが、定期的な点検や交換が必要ないわけではありません。
また、オイル漏れが起きるのは古めのクルマのことに感じるかもしれませんが、比較的高年式(年式が新しい)のクルマであっても、何かの拍子で、オイル漏れを起こすことはあります。不穏な液漏れを発見した場合には、ただちにディーラーや整備工場、JAFなどに連絡するようにしてください。
【画像ギャラリー】色や漏れ出ている場所で判別できる!! クルマから出ててもいい液体と、よくない液体(8枚)画像ギャラリー
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