クルマをカッコよく撮る「シチサン」って何!? 風景入れるなら煽り気味で!?スマホで実践!! 愛車撮影テクニック

クルマをカッコよく撮る「シチサン」って何!? 風景入れるなら煽り気味で!?スマホで実践!! 愛車撮影テクニック

 愛車を撮影した写真を見ても、イマイチ迫力の無いものばかり……。自動車メーカーのホームページや中古車掲載サイトの写真を見ても「プロの技だから真似するのは無理」と考えがちだが、ポイントを押さえれば誰でもカッコいい写真は撮れる。すぐ実践できるクルマの撮影テクニックを紹介!!

文、写真/佐々木 亘

■チラシのようなクルマを撮るにはアレを1回転させる!

王道の7:3構図で撮影したマツダICONIC SP
王道の7:3構図で撮影したマツダICONIC SP

 筆者はディーラー営業マン時代に、認定中古車掲載サイトの車両写真を撮影していた。この経験が筆者の今のクルマ撮影に活きている。

 まずは、クルマを前から撮影する時のテクニックを紹介しよう。

 ポイントはクルマを撮影場所に対して斜めに置くこと。クルマを背景に対してクルマを90度に立てるのではなく、右斜め45~60度くらいの角度にすることが大切だ。

 カメラから見たときに、車両の助手席側(右ハンドル車)が一番手前に来るようにしよう。

 位置が決まったら、その場でステアリングを右方向へ1回転させる。すると、ホイールがカメラの方を向くので、サイドシルエットが美しく見えるのだ。

 これでクルマの準備は完了。あとは、カメラで被写体を映す。カメラを構える高さは、ヘッドライトと同じくらいが目安。自分の腰の位置周辺で撮影したい。

ステアリングを一回転して撮った場合。ホイールのデザインもハッキリと見えるうえ、サイドのデザインがより強調されているように見える
ステアリングを一回転して撮った場合。ホイールのデザインもハッキリと見えるうえ、サイドのデザインがより強調されているように見える

 クルマのフロントフェイスとボディサイドの映る割合が半々か、フェイスが少し多く映るようにすると、チラシのような写真が撮れる。

 クルマが今にも動き出しそうな画を取りたい場合は、フロントフェイスを3割、ボディサイドが7割入るようするといいだろう。

 まずは画角の中で地面とクルマは水平で。最近のスマホでは、カメラ画面に水平を示す線が入るようになっているので、ガイドに従えばOKだ。

■クルマがメインの写真は「ズーム」で撮るべし

ズームを使わず、被写体に近づきすぎてしまった場合。被写体が歪んでしまっていることが分かる
ズームを使わず、被写体に近づきすぎてしまった場合。被写体が歪んでしまっていることが分かる

 スマホのレンズは、自撮りや集合写真を収めやすいように、広角レンズが使われている。近い距離でも広井範囲を撮影できるメリットがあるのだが、同時に被写体が歪むというデメリットを抱えているのだ。

 この歪みが、イマイチなカーフォトを作り出してしまう。歪みを抑えるために、クルマと5m以上の距離を保ち、カメラを2倍ズームに設定して撮影したい。離れてズームを使った方が、肉眼に近い写真に仕上がる。

 これは身近なミニカーや動物を撮影する際にも使えるテクニックだ。心の距離は近く、実際の距離は適度に離れる。これが、いい写真を撮るに大切なワザである。

次ページは : ■印象的な写真を撮るための構図とワンポイントテクニック

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