■フル4シーターで楽しむロータリースポーツ―マツダ・RX-8
マツダが世界に誇るロータリーエンジン。軽量コンパクトで低振動、パワーが出しやすいなどの利点があるとともに、超スムーズなフィーリングや官能的なサウンドは唯一無二。
そんな魅惑のエンジンを最後に搭載したRX-8は、フル4シーターだから家族持ちのオヤジ世代にフィットすることは間違いない。
斬新なのは、そのパッケージング。4ドアながらセンターピラーレスの「センターオープン式フリースタイルドアシステム」を採用し、スポーツカーらしいクーペスタイルと優れた乗降性を両立。
さらに、2700mmのロングホイールベースや低い乗車位置、各部の最適化により、スポーティセダンに匹敵する居住性も確保した。
エンジンは新世代2ローターの13B-MSP「RENESIS(レネシス)」。自然吸気のためパワーは先代FD3Sに譲るが、ロータリーらしいフィーリングはピカイチ。
そして「アドバンスドフロントミドシップ」レイアウトにより50対50の前後重量配分を達成し、シャープなハンドリングや優れた旋回性能を手に入れたのだ。
■セダンと侮るなかれ 走りはエキサイティング―ホンダ・アコード(7代目)
ベーシックセダンやステーションワゴンの印象が先行するアコードのなかで、よりスポーツ性を高めたモデルが、6代目と7代目に設定されていたユーロRだ。
いたずらに走りを追求せず、快適性や上質感も備える「質の深さ」を求めたことがユーロRの本質だが、2002年に登場した7代目はリッター110psを達成するK20Aユニットにアコード唯一の6MTをドッキング。
足回りもスプリングやダンパーだけでなく、ブッシュもハードな仕様に変更。剛性も高めることで、快適な乗り心地を犠牲にすることなく、シャープな走りを実現した。
さらに、フロントに高剛性キャリパー+16インチディスク、リアにアルミ製キャリパーを採用し、ブレーキもアップデート。クルマの基本性能である「走る、曲がる、止まる」のすべてが磨かれたのだ。
一方、バンパーやグリルは専用アイテムながら主張が控えめなのは、走りだけを追求したモデルでないことの表れだろう。
タイプRほど尖ってはいないものの、走りにこだわったチューニングはさすがホンダ。まだまだ遊び足りないオヤジ世代に最適のスポーツセダンなのである。
■心ときめく現代版ボーイズレーサー―スズキ・スイフトスポーツ(2代目)
初代スイフトは軽自動車の「Kei」をベースにボディを拡大したコンパクトカーだったが、2004年にモデルチェンジした2代目は世界戦略車としてプラットフォームから新しく開発した意欲作だ。
カタマリ感のあるスタイリングは日本車離れした雰囲気を持ち、室内の質感も大幅に向上。走行性能も格段にレベルアップするなど、あらゆる面で大きく進化したのである。
こうしたベース車の底上げに伴い、ホットバージョンのスイフトスポーツも大幅にポテンシャルアップ。
「リアルスポーツコンパウト」を開発コンセプトとし、専用エアロパーツや16インチタイヤ、専用スポーツマフラーなどで武装した。
もちろん見た目だけでなく、ボンネット下には鍛造ピストンやアルミ製インテークマニホールドを採用した1.6リッターエンジンを搭載。
加えて、モンロー製ショックアブソーバーなどでサスペンションを徹底的に引き締め、15インチの大径ディスクでブレーキも強化。その走りは、80年代に人気を集めた「ボーイズレーサー」そのものだ。
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