■2L、直6と1.8L直4をパワートレーンの主軸に
エンジンはすべて直列エンジンに統一。2Lのガソリン6気筒エンジン「RB20」系のOHC、DOHC、DOHCターボを主軸に、1.8Lのガソリン4気筒OHCエンジン「CA18i」やディーゼルの2.8L、6気筒OHCを設定した。
1991年1月のマイナーチェンジではフロントグリルやテールランプ、アルミホイールデザインなどを変更。また、内装ではステアリング形状やシート素材など一部の変更を行った。
メカニカルな点では、自然吸気の6気筒ガソリンエンジン車のATの5速化が図られた。1991年10月には自然吸気仕様の2.5Lガソリンエンジン車を追加している。シリーズの販売が好調だったこともあり、特別仕様車もいくつか設定されていた。また新技術としては、塗装の輝きを長期間保つことができるフッ素樹脂塗装「スーパーファインコーティング」を世界初採用したことが挙げられる。
■ヘリテージには2Lのメダリストを展示
ヘリテージコレクション収蔵車は前期型となる1990年式(平成2年式)の主力モデルであるメダリストだ。エンジンはスタンダードな2L直6OHCのRB20Eだが、これぞC33ローレルと呼びたくなるド定番モデルだ。ボディカラーはイメージカラーだったダークグリーンメタリックを纏う。
その内外装デザインはとても上品で、今見てもお洒落。古典的なフロントグリル付きマスクと直線的なフォルムでありながら、曲線を上手く使うことでスタイリッシュに仕上げたデザイン手腕はみごと。
さらに開放感にあふれ、スタイリッシュな4ドアピラーレスハードップは現代車には実現不可ともいえる同車の魅力のひとつだ。内装も特徴的な機能があり、そのひとつが助手席の快適性が高いパートナーコンフォータブルシートだ。
背もたれの中ほどが折れる機能や座面調整機能などが備わり、助手席乗員が最大限くつろげるようにしたおもてなし機能だった。そして、専用装備となるダッシュボード中央に配置されるアナログ時計は高級感を演出するだけでなく、後席からも見やすかった。ただし、ハードトップスタイルの影響もあり、後席の居住性はイマイチだった。
歴代モデルのなかでもトップクラスの人気車となったC33型ローレルだが、その後は日産車のデザイン不振やサルーンニーズの低迷なども重なり、衰退の道を歩み、8代目を持ってモデル生涯を終えている。
ただ、FFに転身を図るなど波乱万丈の生涯を送ったセフィーロと比べると、歴代の主力であった4ドアハードトップを守り抜き、正統派高級FRサルーンとしての車歴をまっとうできたのはローレルのプライドといえよう。
【画像ギャラリー】今見てもそのスタイルはエレガント……日産C33型「ローレル」は宿敵のトヨタマークIIに迫った!!(10枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方宣伝文句は派手だが速くもなく故障もしやすいニッサン車
タフな上にリセールも良い堅実なトヨタ車
その間っこくらいの個性があるようで実は無いホンダ車
無知な人間の中身のない上から目線のコメント
スーパーファインコーティング
久しぶりに聞きました
当時はスーパーファミリーコンピューター
と冗談で言ってました
昔からトヨタには絶対勝てないのが日産の伝統芸。そして今やゴーンショック、商品力大幅低下、欧米中華に続いてEV傾倒、水素関連技術ゼロ、納車スケジュール大混乱。国内だけでなく世界全体でも弱小メーカーの一つとして数えられるようになった。笑
ローレル、いい車でした。でもシーマとセフィーロにもってかれたせいなのか、思ったほど売れなかった。三菱からディアマンテが発売された時にローレルはこうすれば良かったのでは?と思いました。88~90年バブル絶頂期の日産は、R32スカイラインやS13シルビア、Z32フェアレディZも発売されたりと、多種多彩な車がラインアップされていて勢いがありましたね。