「メルツェデス」の思い出、自動運転と運転の楽しさについて……【復刻・徳大寺有恒「俺と疾れ!!」】

■自動運転と運転の楽しさ

(※読者から自動運転の今後について聞かれ、答える形で)

 自動ドライブシステムはすばらしいと思います。運転のできない人でもクルマの運転ができるようになるとすれば、画期的なことです。

 ●●さん(※編集部註:当時質問をいただいた読者の方のお名前)のように運転が好きな人はいいのですが、運転したくてもできない人がいるのです。

 例えば、何らかの原因で視力の低下した人がクルマに乗れるならば、それはすばらしいことではありませんか。

 現在は運転免許によってクルマの運転を許可しているのですが、それは自動車というものが、完全ではないからです。

 事故ゼロを目指すなら自動運転は大きな可能性があると思います。そのことと運転の楽しさは必ずしも相反するとは思いません。

■ジャグァの立ち位置

各国のモーターショーで公開されているジャガーのSUV C-X17。アルミモノコック構造を採用した意欲作で、発売が待たれるモデルだ
各国のモーターショーで公開されているジャガーのSUV C-X17。アルミモノコック構造を採用した意欲作で、発売が待たれるモデルだ

(読者から当時のジャガーの立ち位置について聞かれ、答える形で)

*   *   *

 ジャグァはイギリスのメーカーですが、20世紀までならともかく、最近はあまり元気がないように見えます。

 しかし、私はイギリス車が好きなんですね。愚直というのでしょうか、そこが好きなのです。

 少し遅れてSUVやらスポーツカーやらPHVのモデルはいろいろ出るでしょう。しかし、その「遅れ」がイギリス車のよさなんですね。

 ま、時々オスカー・ワイルド(サロメやドリアン・グレイの肖像で知られるアイルランド出身の詩人)みたいな人も出ますけどね。

 その昔、男が男を愛することはできませんでしたが、オスカー・ワイルドはそっちのほうは相当なもので世界初の「同性愛裁判」が起こされ、有罪になっています。面白い人ですが、19世紀後半当時としては相当に不道徳と思われたのでしょう。

 話はそれましたがジャグァはこれからも独自の存在感をもつはずです。

1951年と1953年のル・マンに勝利した伝説のレーシングカー。チューブラーフレームにアルミボディをのせ、直列6気筒DOHCエンジンを搭載し、前輪に初のディスクブレーキを採用した。写真でドライブするのは徳さんだ
1951年と1953年のル・マンに勝利した伝説のレーシングカー。チューブラーフレームにアルミボディをのせ、直列6気筒DOHCエンジンを搭載し、前輪に初のディスクブレーキを採用した。写真でドライブするのは徳さんだ

■徳大寺有恒の「俺と疾れ!」リバイバル特集

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

トヨタセリカ復活計画、始動!? 新型ホンダフリードの獲れたて新情報も盛りだくさん!【ベストカー6月10日号】

トヨタセリカ復活計画、始動!? 新型ホンダフリードの獲れたて新情報も盛りだくさん!【ベストカー6月10日号】

トヨタ自動車の壮大なるBIGネーム復活計画の第四弾は……なんとトヨタセリカ!? 新型ホンダフリードの注目情報や、レーシングドライバー岩佐歩夢選手の新旧ホンダスポーツカー試乗など、GW明けから全力投球な企画だらけです!