正直、このクラスは一番の激戦だ。スイフトに始まりフィットなどの燃費良し、運転しやすさ良し、リセール良しのコスパ最強車両が有象無象いるまさに魔境。そんな中から今回は、若者にオススメのコンパクトハッチバックを一挙に紹介しよう。
※本稿は2024年3月のものです
文/渡辺陽一郎、伊達軍曹、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年4月26日号
■フレッシュマンにおすすめのコンパクトハッチバック
コンパクトカーはカテゴリー自体がフレッシュマンにふさわしい。全長を4m前後に抑えた車種が多く、最小回転半径も大半が5m以下だ。運転しやすく、運転歴の短いフレッシュマンにも適する。ノーマルエンジンを搭載した買い得グレードの価格も180万~200万円に収まり、所得が少なくても購入しやすい。
そのなかで1位になる車種はスイフトだ。全長は3860mmと短く、最小回転半径も4.8mに収まり、視界もいいから扱いやすい。またスイフトは、ステアリングやペダル操作に対して車両が正確に反応する。そのためにドライバー自身が運転の上手と下手を実感しやすく、運転を上達させるメリットもある。
2位はフィット。ボディはスイフトよりも少し大きいが、買い得グレードのホームなら全長は4m以下に収まる。ノーマルエンジン車の価格は190万円弱で求めやすい。そして後席の足元空間が広く、友人と一緒に出かける時も快適だ。荷室も使いやすい。
さらに広い荷室が欲しい時は、全高が1700mmを超える3位のソリオを検討する。4名で快適に乗車できて、後席を格納すると自転車も積める大容量の荷室になる。ライバル車のルーミーは、設計の古さが散見されるが、ソリオなら動力性能、安定性、乗り心地まで満足できる。
■大学生におすすめの中古コンパクトハッチバック
中古の小型ハッチバックこそ新1年生には最高! と言いたい。で、1位は2代前のスズキ スイフト。総額30万円も出せば買えるが、いいクルマだ。
そして30万円くらいのスズキ スプラッシュも乗り味が欧州車っぽくてステキ。ちょっと高くなるが、マツダ2の改良前モデルである総額60万円くらいのデミオはかなり最高である。
【新車の買い方指南】サブスクを利用する手もアリか?
最近はサブスクリプション(定額制のカーリース)が増えた。ローンと比べた時の損得勘定は、月々の使用料金に、各種の条件を付帯しない任意保険料が含まれるか否かで左右される。
特にフレッシュマンの場合、年齢が若いため、任意保険料も高額になる。価格が250万円の新車を購入して、車両保険も含めた任意保険に加入した場合、1カ月当たりの任意保険料が2万円前後に達する場合もある。
そこを考えると、年齢などの各種条件を付帯しない全年齢補償の任意保険料まで含んだトヨタのKINTOは割安だ。ヤリスクロスUを初期費用フリープランで5年間借りると、1カ月の料金は均等払いで約4万5000円だ。
この中に全年齢補償の任意保険料まで含まれる。つまりKINTOは、任意保険料が高いフレッシュマンほど、利用するメリットも大きいわけだ。
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