ハイエース ステップワゴン ジャスティ アコード……今や当たり前になったクルマ界の技術11個の「元祖」たち

■LEDヘッドランプ

本文に登場したもの以外には、i-MiEVやリーフといったEVにも採用されている
本文に登場したもの以外には、i-MiEVやリーフといったEVにも採用されている

●元祖は?……最近はさまざまな分野に用いられるLED。大量生産されるクルマにおいて、世界で最初に採用したのは、2007年に登場したレクサスLS600hだ。当時はプレミアム装備的な役割も与えられていた感があった。

●現在の流行りっぷり……LEDヘッドランプは充分な光量があり、消費電力も少なく長寿命。数多くのメリットがあることから、採用車種は増えている。特にエコカーの代表とされるハイブリッドとは、イメージ的にも相性がよく、プリウスにも採用される。コンパクトカーでは、2012年12月に設定されたデミオの特別仕様車「13スカイアクティブ・シューティングスター」も採用した。

 ただ、LEDは発熱量が少なく、付着した雪が溶けにくいというデメリットもあるが……。

■4WS

量産乗用車では世界初となる機械式4WDを採用した3代目プレリュード。人気も高かった
量産乗用車では世界初となる機械式4WDを採用した3代目プレリュード。人気も高かった

●元祖は?……4輪操舵の先駆けは、1985年に登場した7代目スカイラインのハイキャス。ただしリアサスペンション全体をハンドルの舵角と同じ方向に動かす仕組みだから、後輪の接地性を高める同位相の効果は得られるものの、厳密には4輪操舵とはいい難い。

 となれば1987年の3代目プレリュードがやはり最初か。機械式を採用し、小さな舵角では後輪を同位相にステアして走行安定性を向上。大舵角では逆位相になって小回り性能を高めた。

●現在の流行りっぷり……今ではフーガやスカイラインの4輪アクティブステア、レクサスGSのLDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)などに用いられる。GSのLDHには小回り性能を向上する逆位相の機能もあり、最小回転半径が5.3mから5.1mに小さくなる。

■カーナビ

カーナビ初搭載の2代目アコード。実用性はちと難ありだったが
カーナビ初搭載の2代目アコード。実用性はちと難ありだったが

●元祖は?……元祖は1981年登場の「ホンダエレクトロジャイロケーター」。目的地を専用のペンで記入した地図シートを画面に挟み、そこに自車位置が示される仕組みだが、ほとんど販売されなかった。

 機能が本格的になったのは、1987年にクラウンが採用した「エレクトロマルチビジョン」。GPSを用いないので、相応の実用性は備えたものの、それでも画面の地図上で、クラウンが海の上を走るようなことはあった。

 GPSを用いたのは、1990年に登場したユーノスコスモが最初。GPS通信衛星の電波を使って自車位置を測定できるため、不具合はほとんど解消された。

●現在の流行りっぷり……カーナビの機能は進化したが、最近はスマホのナビ機能など、新たな動きが見られる。

*   *  *

 以上、現在まで続くトレンドの元祖を紹介して参りました。いいトレンドも悪いトレンドも、やっぱり「元祖」はそれなりに偉い。本企画中で紹介している車種をもし街中で見かけたら、ぜひ最大限の敬意を持ってあたたかく見守ってあげてください。

(内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)

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