■合流? それとも交差点? このケースは右か左か?
右左折や車線変更、そして停車の際のウインカーは、自分が行きたい方向に出せばいい。
だが、よくわからないのが側道や細い道から本線に入る時。
高速道路の入り口から本線に進入する場合は、右方向へのウインカーを点滅させながら合流し、本線に入ったらウインカーを消す。
これで正解だが、問題は側道のように見えて実は交差点だったというケース。
側道からの進入では、本線のクルマと同じ方向に走りつつ、そのまま右に入っていくが、これが交差点だった場合には左折で本線に入ることになる。
つまり、このケースでは左側のウインカーを点滅させるのが正しい。
本線への進入が交差点なのかどうかは道路標識や路面のサインを見ればわかる。 進入前に「止まれ」の表示があればそこは交差点なので、左ウインカーを点滅させる。
しかし、これはこれで問題がないわけではない。
左にウインカーを出しても、本線を走るクルマからはそれが見えにくいのだ。ウインカーは本来ほかのクルマや歩行者などに自分の動きを周知するためのもの。
つまり、左ウインカーで信号のない交差点から進入する場合、本線のクルマはどのタイミングで左から入ってくるのか判断しづらくなる。だから右ウインカーで本線に進入するクルマも多く、かなりのドライバーはこれが正しいと思っている。
とはいえこれは違反行為ではあるので、基本的には本線を走るクルマが少ないタイミングを見計らって、左ウインカーを出しつつ安全に交差点を曲がる。
この道交法は実状に見合っていないとも思えるが、順法するなら左ウインカーを出すのが正しい。
なお、必要な時にウインカーを点滅させなかったり、直進状態でも点滅させたままだったりなど、ウインカーに関する交通違反で検挙された場合、違反点は1点、罰則金は普通車で6000円になる。
もちろん、交通違反に問われるからウインカーを正しく使うのではなく、安全上極めて重要なことなので、ウインカーの使い方には常日頃から注意するということを忘れないでほしい。
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