「ママにやさしい車タ〇トで出社拒否(?)」ナツメアミ著
【寸評】現代社会にあまねく息づく、しんどい日常を続ける皆さんにぜひお薦めしたい作品です。日常に疲れたらぜひブラッと「普段買い物にしか使ってない愛車(ルビはぜひ「ベストカー」で)」で遠くまで出かけていただきたい。「生活の道具」でしかなかったクルマが、いきなり『ハリー・ポッター』とかに出てくる魔法の列車に変わります。本作は人間が出てこない作品でしたが、肉声が響く作品でありました。あとダイハツタント、超いいクルマです。ご投稿ありがとうございました!
「ドリフト遊び」 りょうま著
【寸評】「ちょっと運転が得意だと思っている人がイキって走るとブツける」という、当業界(?)では大変よく見かけるシチュエーションを描いていただいた作品です。安全第一。ただ低い速度で「タイヤが滑る場面」を経験しておくと、もっと重大なシチュエーションに陥っても比較的冷静に対処できるようになります。次はぜひサーキット等でお試しください。楽しいです。あとそれでも峠、走りたくなりますよね。雪、テンションあがりますよね。友達、横に乗ってるといいとこ見せたくなりますよね。こういう状況を一緒に楽しんでくれる友人って、「クルマを楽しむ人生」を輝かせてくれる最高の存在だなと実感しました。ご投稿ありがとうございましたー!
「ワクワクドライブ」 Katoyadaigo著
【寸評】そういえば子供の頃いなかに帰るとき「夜出発」だった! と思わず声が出ました。流れる街灯ってなんであんなに綺麗なんでしょうか。『銀河鉄道999』っぽいですよね。ラブホって家族でも入れるんですね…。などなど、心の奥のほうにある、キラキラした箱が開いた気がする作品でした。枠外をベタにすると「思い出感」と「夜感」が増しますね。こういう演出、見事です。あとクルマの後席でタオルケットに包まれる感覚って最高ですよね! あれは子供の頃にしか味わえない特権だと思いました。ご投稿ありがとうございましたー!
「ホームステイ先の友人がスイスへ帰る日」 とっちー著
【寸評】「ハワイでスイスに帰る友人を見送る」という一般人ではなかなか味わえないシチュエーションでありながら、「クルマに乗って別れの寂しさに思いを馳せる」というと、一気に「わかる!」となるのってすごいですよね。想像力を掻き立てるマンガの力でもあると思います。1枚絵なのにマンガとして成立しているのってすごいなあ、と感心しました。あとロレンゾ、別れの車内で「(自分と離れ離れになるの)悲しい?」って聞いてくるって、すげえハート強いですね…。なのにロレンゾの顔より月のかたちの描写のほうが細かいの(そしてたぶんよく覚えているの)、なんというか「わかる!」という謎の実感があります。ご投稿ありがとうございましたー!
「僕のドライブは阿蘇」 マンディ著
【寸評】コルクBooksの代表が突如参戦です。これPS Vitaで描いたってすごくないですか。こういうふうに描けるんですか。マンガ2.0という感じで、テクノロジーに驚いて内容がなかなか頭に入ってこなかったんですが、めちゃくちゃシリアスなシチュエーションでした。ご無事でなにより。あとどんだけトウモロコシ好きなんですか。ぼくも大好きです。いい季節になりましたよね。ドライブって「まったく新しい記憶」を作りに行くというのももちろん楽しいんですけど、「古い記憶をアップデートしにゆく」というのも楽しいんだよなーと気づきました。ご投稿ありがとうございました!!!
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