ゴルフVIIよりも「上」? フルSKYACTIV搭載 マツダ3代目アクセラ 発売前試乗プレイバック【10年前の再録記事プレイバック】

■欧州ではガチのライバルVWゴルフと比べると?

アテンザ同様i-ELOOPを2Lと2.2Lに採用。減速エネルギーの回生を蓄電器として搭載したキャパシタに貯め、電装品の発電に使うことで約10%の燃費向上を達成する
アテンザ同様i-ELOOPを2Lと2.2Lに採用。減速エネルギーの回生を蓄電器として搭載したキャパシタに貯め、電装品の発電に使うことで約10%の燃費向上を達成する

 FFの5ドアハッチバックでこのサイズ感とくればベンチマークであるVWゴルフと比べたくなるが、骨太で軽快さを持つゴルフとは少し印象が違う。

 が、走りだけではない全体の質感の高さはゴルフに近づいたと言えるだろう。スイッチ類の操作感などはむしろアクセラのほうが高いくらいだ。

 今回は箱根のワインディングロードで試乗したが、街中で1.5L+6ATを走らせたなら、そうとう活発に走りそう。ちなみに開発スタッフが広島から高速道路を自走して持ち込んだ時の実用燃費は1.5L+6ATが20.6km/L、2L+6ATが19.7km/Lというからなかなかだ。

5ドアハッチのラゲッジは高さがもうひとつだが、奥行きがあって実用性が高そうだ。容量は350L(VDA)
5ドアハッチのラゲッジは高さがもうひとつだが、奥行きがあって実用性が高そうだ。容量は350L(VDA)

 最後に今回はガソリンエンジンを搭載したプロトタイプモデルのハンドルを握ることができたが、秋に発表発売が開始される時点では日本専用モデルとしてハイブリッドも同時に登場する予定だ。

 CX-5以降、内燃機関のみを使って環境性能を高める『SKYACTIVE TECHNOLOGY』がマツダの技術力の高さや走りにこだわるマツダらしさを強めていたことは間違いなく、ハイブリッドモデルもマツダ哲学に基づいたモデルになるということで、味付けは他社のハイブリッドとはかなり変わっていそう。

 アテンザ譲りのパワフルな2.2LディーゼルとともにZOOM ZOOMなハイブリッド、マツダの新たなチャレンジが楽しみだ。

セダンは全長で5ドアハッチバックよりも120mm大きいが、リアオーバーハングを切り詰めスポーティにまとまっている。アテンザ譲りのグッドプロポーションだ。このセダンにのみハイブリッドが設定される
セダンは全長で5ドアハッチバックよりも120mm大きいが、リアオーバーハングを切り詰めスポーティにまとまっている。アテンザ譲りのグッドプロポーションだ。このセダンにのみハイブリッドが設定される
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■2.0LSKYACTIVハイブリッド&2.2LSKYACTIVディーゼル情報

 アクセラには2.2L DEと2L HVもある。

 2.2Lディーゼルターボは最高出力175ps、最大トルク42.8kgmを発生する強力なもので、アテンザとスペックは共通。トランスミッションも6ATと6MTが選べ、ガソリン車をかもれるディーゼルとなるだろう。ディーゼルはスポーツだけの設定だ。

2.2L SKYACTIVディーゼルはアテンザと同スペックと強烈
2.2L SKYACTIVディーゼルはアテンザと同スペックと強烈

 気になるSKYACTIV-HYBRIDはセダンのみに設定され、システムはトヨタのTHS-IIを使うがエンジンはマツダの2Lミラーサイクルエンジンを使い、プリウスよりもパワフルで燃費は30.0km/L超とプリウスに匹敵というから楽しみだ。

2L採用でパワフルな走りのハイブリッドだという
2L採用でパワフルな走りのハイブリッドだという
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■ツイッターやフェイスブックもできるMAZDA CONNECTに注目

 今回の目玉のひとつが、車内でネットワークサービスを楽しむためのコネクティビティシステムである「マツダコネクト」。

 スマートフォンを使ってナビゲーションはもちろん、インターネットやフェイスブック、ツイッターなどが楽しめる。操作はセンターコンソールにあるロータリースイッチで行なう。

ロータリースイッチ
ロータリースイッチ

 マツダはドライビングを楽しむために、運転に集中できるよう計器類やスイッチの機能性向上を高めているが、アクセラはそれを具現化している。

7インチディスプレイ
7インチディスプレイ

(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)

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