日産キックス試乗 大幅進化したe-POWERの魅力を堪能!!


気持ちのいい加速感

 走り始めよう。

 ドラポジはSUVらしさを感じさせず、かといって乗用車ほど低くなく、ちょうど中間の自然なポジションで馴染みやすい。

 大型のタッチ式センターディスプレーにルームミラーは多人数乗車で後方視界が悪いときに後方カメラ映像に切り替えられるディスプレー式。

インテリジェントルームミラーはインテリジェントアラウンドビューモニターとセットでオプション。価格は6万9300円

 シートは電動ではなく手動式。座面のフィット感がしっかりしていてホールド性もいい。

 アクセルを踏み込むと出だしから力強くスルスルと加速した。カメラマンと編集者そして筆者の3人乗車。筆者の体重は60kg弱。他2名はそれ以上(失礼)。合計200kg以上は確実にあるはずだが、まったく問題なく加速する。

 高速に入ってからの60km/h以上での加速感も伸びがある。と同時にエンジンが静かになっている。

街中では発進から中間加速に至るまでスムーズな加速を見せる。ノートに比べると車重があるが、その加速感はまったく不満がない

静粛性の高さと自然なドライブフィール

 45km/h以下ではこれまでエンジンを2400rpm回して発電していたものを2000rpmに下げているのだ。30km/hまでではエンジン出力を70%に抑えて静けさを出しているという。

 バッテリーはノートe-POWER同じ1.5kWhの容量だが電気の出し入れの効率化などにより、エンジン回転を下げ発電量が下がっても十分にフォローできるのだ。

キックスはエンジンを極力かけないように緻密に制御しているので、ノートに比べて走りの質感はケタ違いに上がっている

 これまで30km/hで走り続けた場合、バッテリー充電によってエンジンが止まるまでに2400rpmだと5分だったものを2000rpmに下げ6分かかるようにした。1分長くなるが感じるエンジンノイズが小さくなるぶん快適に感じるようになる。

 特にスタートなどでノートe-POWERはいきなりエンジン回転が上がる傾向にあったのだが、そこを抑え、また速度が乗り加速が衰えてもエンジン回転だけが高どまりする傾向があったものを自然になるようにマネージメントを変えている。

 そこに車体の遮音も追加しているのだという。そのため低速から高速走行まで室内の静粛性は高い。

メーターパネル内にはさまざまな情報が表示される。Dの下にあるSがドライブモードで、ノーマル、エコと合わせて3種類ある

 ドライブモードはSとノーマルとエコの3種類で、e-POWER売りのeペダルはSとエコでアクセルOFFの時0.15Gの回生ブレーキで減速する。この減速マネージメントもとても自然に感じる。

 ノーマルモードでは回生ブレーキはなく、逆に加速感はSに近く、エコではかなりゆったりとした加速だ。

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