欧州系のスッキリ馴染みやすいハンドリング
続いてはハンドリング。
キックスのプラットフォームは欧州仕様のマイクラのものを採用している。いわゆるアウトバーンなどの高速向けに設計されたモノ。
Bピラーには高張力鋼板が採用され側突を考慮。e-POWERはリチウムイオンバッテリーを床下に搭載するためその保護も含めてフロア周りにも高張力鋼板が採用されている。
これらにより剛性感が高い。キャスター角を10°増やし直進性をしっかりさせ、同時に転舵時のキャンバ変化によりタイヤの接地性を上げている。
またバンプラバーにウレタン材を採用し、0.1Gという早い時点からラバーを当て大径のダンパーとともに初期ロールは素直に、横Gが増えるとしっかりと減衰を上げしかも過剰なロールを抑えている。欧州系の非常にスッキリとした馴染みやすいハンドリングだ。
SUVとしての実用性の高さも魅力
後席試乗では背もたれの内部材が若干薄く感じたため凸凹通過時に打感が強めだったが、座面に採用される高圧材がしっかり吸収するので嫌味というほどではなかった。
また後席天井までのスペースも十分にあり、大柄な人にも窮屈感はないだろう。リアラゲッジスペースも開口部含めて大きく、実用性も高い。
価格的にはライバルハイブリッド仕様(編集部註:C-HR、ヴェゼル、ライズ&ロッキー)と比較してそれほど差はなく、e-POWERの走りの気持ちよさを含めてキックスの魅力度は高い。
【キックス価格】
■X:275万9900円
■X:ツートーンインテリアエディション:286万9900円
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