オペル新型アストラの実力は? 日本導入未定なれど……やはり気になる!

■シートの出来がよく快適で、ラゲッジも充分なスペース

 アストラのキャビンに入るとまずは快適なシートが迎えてくれる。オペルはシートデザインに力を入れており、体に合った形状はもちろん、バックレストのクッションが厚く、背中を心地よくサポートしてくれる。

 また、インテリアはドライバー正面に10インチのデジタルディスプレイが横に広がったインパネデザインも特徴。仕上げも上質で、ハードプラスティックは見当たらない。またスイッチ類は適度にアナログが残され、操作にまごつくことはなかった。

 後席に座ってみると、ルーフが低く落ち込んでいるのと上に向かって絞り込まれたサイドパネルのためかヘッドルームがやや狭い感じがする。

 一方、トランクルームもPHEVは床下に搭載されるバッテリーの影響でエンジン車よりも70Lが犠牲になっているが、それでもリアシートをたためば1268Lと通常使用では充分な容量が用意される。いずれも日常の使用に不便を感じるほど決定的なマイナスではない。

インテリアは質感が高く、シートも開発に力を入れていて快適な座り心地を実現。インパネにある操作系も使いやすい
インテリアは質感が高く、シートも開発に力を入れていて快適な座り心地を実現。インパネにある操作系も使いやすい

■PHEVの乗り味はスムースで快適

 PHEVの走りは、1.6Lターボとモーターの出力に大きな差がないためか協調は非常にスムースで、キックダウンしてもターボエンジンの回転は控えめである。またEV走行中もエンジンに着火することは稀で、ポルトガルの高速道路を100km/hプラスの速度で快適にゼロエミッション巡行を遂行する。

 シャシーの動きはやや固い印象を受けたがバネの収まりがよく、乗り心地はフラットだ。路面からのノイズやショックの進入も少ないので室内は静かで快適である。

 また人工的な感触が顔を出す軽いステアフィールは明らかにコンフォート志向だが、ファミリーユースとしては必要にして充分なレベルである。

 先進運転支援システムは360度カメラを装備したオペル独自の「インテリ・ドライブ1.0」を採用し、車線維持走行支援機能を含む自動追従システムでロングドライブの疲労を軽減する。

 新型アストラのドイツでの価格は「エディション(ファーストモデル)」が約485万円で、すでに予約注文が始まっている。日本市場導入の可能性は、この時点では非公開だが、もし輸入されるのであればシステム出力を225psに引き上げたPHEVが有力だと示唆される。

6代目となる新型にも、より広いラゲッジスペースを持つステーションワゴンの「スポーツツアラー」が設定される
6代目となる新型にも、より広いラゲッジスペースを持つステーションワゴンの「スポーツツアラー」が設定される
【画像ギャラリー】新生オペルの注目車! 新型アストラをチェック!!(8枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

トヨタセリカ復活計画、始動!? 新型ホンダフリードの獲れたて新情報も盛りだくさん!【ベストカー6月10日号】

トヨタセリカ復活計画、始動!? 新型ホンダフリードの獲れたて新情報も盛りだくさん!【ベストカー6月10日号】

トヨタ自動車の壮大なるBIGネーム復活計画の第四弾は……なんとトヨタセリカ!? 新型ホンダフリードの注目情報や、レーシングドライバー岩佐歩夢選手の新旧ホンダスポーツカー試乗など、GW明けから全力投球な企画だらけです!