■ライバル国産車はどれになる?
国内でのライバルと比べたらどうか? 同じ車格で言えば、MX-30EVとレクサスUX300eになる。
MX-30EVについて言えば、ちとキビシイ。そもそもMX-30EVってバッテリー容量半分の35.5kWh。実際の航続距離200kmに届かないため、狭い日本でも使いづらい。UX300eもバッテリー容量54.4kWhで、少しばかり心許ない。やはり電気自動車は余裕を持って300km以上走らないと辛いです。
といった点からすると、ARIYAが最大にして唯一のライバルということになるだろう。
残念ながらARIYAは試乗した人がいないため、公表されたスペックで比べるしかないが、動力性能はbZ4Xを大きく凌ぐ。
最も速いAWDモデルだと0〜100km/h加速5.1秒。最も遅いモデルで7.6秒だからbZ4XのAWDより上。そしてAWDモデルについていえば「走り上等!」のクルマ作りになるらしい。
日産の場合、リーフで電気自動車作りについてノウハウを貯めたんだと思う。
実際、アクセルをオンオフした時の制御はリーフですらbX4Xより滑らか。専門的に言えば電気自動車の制御で難しいコギング(極低速でモーターから出る微小振動)もリーフ皆無でbZ4X若干出ている。技術レベルや楽しさで評価するとARIYA優位かもしれません。
久し振りに「信頼性のトヨタvs技術の日産」という勝負になりそう。楽しみです!
【番外コラム】チョット気になるbZ4Xの販売方法
すでに英国では価格発表ずみのbZ4X。
日本円に換算すると約646万〜794万円程度となり、日本での販売価格が気になるが、どうも日本では当面サブスクサービス「KINTO」での取り扱いとなる模様(※2022年4月12日、先述の発売日とともにリースでの専用販売であることも発表、個人のユーザーに対してはサブスクリプションサービス「KINTO」での提供となる)。
バッテリーなどにまつわるユーザーの不安を取り除きたいというのが狙いのようだ。
【画像ギャラリー】あらゆる角度から試乗の様子、内外装のデザインをじっくり見る(28枚)画像ギャラリー
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