いざ尋常に勝負!!! 最安グレードは300万円切り!! 国内最激戦区へ渾身のミッドサイズSUV『ZR-V』投入!!

シビックをベースによく走り、よく曲がる「走りのよさ」をアピールする新感覚SUV!!

 ヴェゼルはBセグメントのフィットをベースとしたSUV。これに対しZR-VのシャシーのベースになるのはCセグメントのシビックだ。

 開発を担当した小野修一LPLは「SUVとしてのコア価値である実用性や信頼感は“当然”満足させたうえで、ドライバーが感じたままにクルマとの一体感を感じさせる走りのよさを追求した」と、ZR-Vの開発コンセプトを熱く説明したのが印象的だった。SUVの説明では、一般的には後席の広さや悪路走破性、荷室の使い勝手などの説明に時間が割かれることが多いのだが、小野LPLはそのあたりはササっと説明し、プレゼンテーションの大部分の時間を「4輪の接地性を高め、フラットライドを追求したシャシー性能」の説明に費やした。

全長4570mm、全幅1840mm、全高1620mmでホイールベースは2665mmのZR-V。イメージとしては“シビッククロスオーバー”ということになり、パワートレーンもシビックシリーズと基本的には同じである

 これによってZR-Vの狙いが明確に伝わる。SUVとしての使い勝手は「当然の性能」としてしっかりと満足させているので、それに上乗せさせて「意のままに走れる操安性能」を追求することで、運転に余裕が生まれ、ロングドライブでの疲労低減、ひいては安全につながる、ということである。

 シャシーの基本は高い操安性、基本性能が評価されているシビック。ホイールベースはシビックの2735mmよりも短縮され2665mmとされる。フロントのストラットサス周りは基本的にシビックの構造を踏襲しながらSUVとしてのサスストロークなどのチューニングをする。リアのマルチリンクサスは4WDを主体とすることもあり、より剛性の高いCR-VのパーツをチョイスしながらZR-V用に合わせ込んだ。

パワートレーンはシビックと同じく1.5リッターターボとe:HEVが搭載される。各パワートレーンにFFと4WDが設定される。4WDは多板クラッチによる動力配分式のメカニカルタイプ

 シビックにはない4WDを設定するのもポイント。多板クラッチによる駆動力配分式で、プロペラシャフトを使って動力を伝達するメカニカル式4WDは、基本的にはヴェゼルやCR-Vと同様の機構だが、リアへのトルク配分を大きくすることで前輪のトラクションによるグリップ力の負担を低減。ドライオンロードでのコーナリングでも、前輪がスッと入って後輪がグイグイ押していく感覚が味わえる。タイトなコーナーでも操舵に対しスッとノーズが入り、前輪の接地感がステアリングからしっかりと伝わってくるので安心感が大きい。コーナー出口に向けてアクセルを踏み込んでいくと、前輪がアウトに膨らむことなく、後輪を軸にスルリと向きを変えて立ち上がっていく。

シビックと同じ新開発2L直噴e:HEVと1.5Lターボを搭載

 パワートレーンは基本的にシビックと同様だ。新型シビックで初採用された、直噴化された2Lエンジンを主に発電用に使い、184ps/32.1kgmのモーターで駆動するe:HEVが心地よい。トルクが豊かで、発進時から最大トルクを発揮するモーターの特性により、車体の重さを感じさせずにシームレスな加速を味わえる。100㎞/h以下ではエンジン動力は駆動力には使われないのだが、加速感に合わせてエンジン回転が高まっていく感覚は、あたかもエンジン動力で走っているかの錯覚に陥るほどナチュラル。有段ギアがステップシフトアップしていくような制御も小気味よいドライブ感を演出する。

e:HEV(手前)のエンジンはシビックで初搭載された、新開発の直噴2L。駆動モーターは184ps/32.1kkgm を発揮。1.5Lターボは178ps/24.5kgmで低回転からしっかりとトルクが立ち上がる

 一方1.5LターボはCVTとの組み合わせで、派手ではないが低回転からしっかりとトルクが立ち上がるリニアな加速感で街中でも使いやすいオールマイティなエンジンだ。e:HEVよりも車重が軽いこともあり、フットワークも含めて全体的に軽快でキビキビした動きが対照的。シビックでも同様の印象だったのだが、ガソリンターボ車とe:HEVでは操縦性に明確なキャラクターの違いを演出しているのだな、ということを実感する。

 ZR-V、カテゴリーとしてはミッドサイズSUVだが、既存のSUVとはちょっと違った個性をアピールする新感覚のSUVだ。正式デビューが待ち遠しい!!

価格は編集部の独自調査によるものです
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