日本トラック界の誇り!! 働く車の代名詞 新型いすゞエルフの先端技術

 ベストカーは乗用車がメインの媒体だがたまにトラックの試乗記もあったりする。実は同じ会社で「バスマガジン」も製作していたり、編集者に働くクルマ好きが多いのも特長だ。

 今回は『バスマガジン』の末永編集長に2018年10月29日に発売開始になった、いすゞのエルフを試乗してもらいました。トラックですが、その進化の度合いは乗用車と同じ。

 よりクリーンで、より安全に進化したといういすゞエルフの完成度はいかに!?

文/写真:末永高章(バスマガジン編集長)
ベストカー2018年12月10日


■よりクリーンに進化した環境対策技術

 外観は変わらずとも中身はほぼフルモデルチェンジの新型エルフが誕生。肝になる3つの柱(POINT)に沿って魅力を紹介しよう。

 トピックのトップはエンジン。直4、3Lディーゼルターボエンジン4JZ1が全型に搭載される。

外観は変わらない印象だが中身は大幅に進化!! 働くクルマの進化は見えないところが凄い

 今年リニューアルされたこのユニットは、超低燃費性能STグレードの3.5〜4t積クラスを除くグレードで、重量車モード燃費基準で+10%という好燃費を樹立。

 グレードによるが、ザックリいえば7.8〜11.8km/Lと向上。

 またトラックでは常に問われる環境性能も、PM(粒子状物質)を除去する「近接DPD(排気ガス浄化装置)」と「尿素SCR(選択式還元触媒)」の連携排出ガス浄化パッケージで、PM、NOx(窒素酸化物)ともに規制値を大きくクリア。

環境性能もトラックの大事な要素。3Lクリーンディーゼルの新型エンジンはクリーンな次世代エンジン

 このパッケージの特徴として、DPDをエンジン近くに配置したことにより、流入するガスを高温化でき、煤のつまりや堆積を低減させる効果がある。

■先進安全性は乗用車なみの装備に

 乗用車では当たり前の自動ブレーキなどの先進安全技術。トラックにも着々と導入されている。

 小型トラックの新型エルフは街中走行が多いことから、大・中型に搭載されるミリ波レーダー+単眼カメラではなく、商用車では初となるステレオカメラを搭載。

市街地での走行も多いトラック。特に死角が多くなる大型車では子どもを巻き込む事故もある。エルフのカメラは低いところにマウントされ子どもも検知しやすくなった

 これは歩行者検知に圧倒的な高性能を持ち、またカメラ搭載位置を低く設定したことで、子どもでも検知しやすい性能となった。

 そのほか車線逸脱警報、車間距離警報などの搭載はもちろん、積み荷の崩れを防ぐために早めに検知&作動するという、商用車ならではの安全機能も設定されている。

■コネクテッドで運行管理を実現する

 稼動中のトラックを相互通信で運行管理するシステムが、2015年から進化。

 高度純正予防整備システム「PREISM」で、この新エルフにも相互通信機材となるテレマティクス端末が標準搭載されている。

 インターネットを利用した相互通信は従来どおりに行われ、新システムでは車両に不具合が検知されると「MIMAMORIセンター」に情報が届く。

運行管理に加えて故障などの管理も行えるコネクテッド技術。安全性も向上するはずだ

 インターネットで運行事業者といすゞサービス工場に情報が送られ、ドライバーに入庫案内が連絡される。

 故障の場合は即座に修理、不調の場合は予防整備で故障を防ぐという対処で、休車時間を低減させるというシステムだ。

■願わくば乗用車にもいすゞが戻ってきてほしい!?

 いすゞは現在でも海外市場ではピックアップトラックやSUVの販売を続けている。ご存知のように日本市場では乗用車の販売は終了したが、やはりもう一度あの頃のいすゞのクルマたちを見たいもの。

 海外では「D-MAX」と呼ばれるピックアップが絶大な人気を誇っており、トヨタのハイラックス復活のように日本市場でも輝けるのではないかと思ったりもする。

いすゞのピックアップ「D-MAX」。独特のデザインは他に類を見ない。トラックで培った堅牢性などが頼もしい

 いすゞ車でラリーなどに参戦するモータースポーツチームがコンセプトカーを発表するなど、海外でのいすゞ、いやISUZU熱は熱気を帯びるいっぽう。

 着実に日本の流通を支えるいすゞのトラックたちを見ると、またいすゞの乗用車を見たいなーなんて思うわけです。(TEXT:ベストカーWeb編集部)

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