日常使いできるフェラーリ!?? 進化した2+2オープンGT「ポルトフィーノM」【石川真禧照のスーパーカーワールド】

■充実した快適装備で日常使いできるフェラーリ

後席を備える2+2のレイアウトであるが、リアシートはかなり狭め
後席を備える2+2のレイアウトであるが、リアシートはかなり狭め

 ポルトフィーノMのルーフとリアウインドウは電動で開閉できる。時速50キロ以下なら、走行中でも操作できる。開閉にかかる時間は約18秒。ルーフを全開にすると開放感は100%。ドアウインドウを立てれば100km/h走行でも室内への風の巻きこみは少ない。

 リアシートはプラス2シートと割り切りたい。座ってみると着座位置は高めで、足元はミニマム。背もたれも直立しているので、ハードトップの状態だと、身長150cmが限界だが、それも最初の交差点を曲がったころから不満の声が聞こえてくるほどだ。ここは、バッグやコート置き場と割り切ったほうがよい。

 ポルトフィーノMを日常の足として使用している人が多い理由のひとつに、リアのトランクスペースの使い勝手のよさがある。

ルーフ格納用のカバーが装備されており、ルーフを格納した状態でも荷物を収納することができる。ルーフを閉じた時のトランク容量は292L
ルーフ格納用のカバーが装備されており、ルーフを格納した状態でも荷物を収納することができる。ルーフを閉じた時のトランク容量は292L

 トランクスペースはルーフ格納用のカバーが装備されている。このカバーを引き出しておけば、その下にバッグやコートを置いてもルーフを収納できる。カバーは高さが床面から310mmほどなので、意外に実用的だ。

 さらにプラス2のリアシートの背もたれはトランク内のスイッチで半分ずつ倒すことができ、室内とつながる。ゴルフバッグなどをトランク側から入れることもできるのは便利だ。

 フェラーリの試乗記というと、安全装備などにはあまり触れない。最新のモデルはオプションではあるが先進運転支援システム(ADAS)も用意されている。箇条書きにしてみると、①アダプティブクルーズコントロール②正面衝突緊急軽減ブレーキ③ブラインドスポットモニタリング④レーンデパーチャーウォーニング⑤自動ハイビーム⑥制限速度表示⑦サラウンドビューカメラ⑧車両後方障害物警告などが備えられる。

 インフォテイメントシステムの操作はインパネ中央のタッチスクリーンで行なう。フルHD静電容量式のスクリーンはスプリットビュー機能も備えており、運転席と助手席で異なるコンテンツを同時に見ることも可能になっている。AppleCarPlayとAndroidAutoにも対応している。

 さらにこれもオプションだが、助手席の前のダッシュボードに専用のスクリーンも取り付けることができる。7インチのフルHDで音楽やカーナビ情報を確認できるという。

 メンテナンスに関しても7年間の純正メンテナンスプログラムが用意されている。このサービスはオーナーチェンジしても継続されるし、認定中古車にも適用される。

 最近のフェラーリはフツーに乗ることができるのだ。ただし、それ相応の貯金が必要ではあるが・・・。

【画像ギャラリー】クーペでもオープンでもかっこいい!! 実用性にも優れたフェラーリ「ポルトフィーノM」(20枚)画像ギャラリー

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