■総合評価は?
レクサスRZの発表・発売時期は未定となっているが、明らかにされる日は近い。
他社製BEVのように、最高速の高さや、加速性能を謡うわけではなく、人にとって快適でドライビングが楽しいBEVを狙ったというRZ。現時点ではさして欠点は見いだせず、強いて挙げれば、(未発表だが筆者予想では、RZ450+は800万円)相当な額になると思われる車両価格だろう。
となると、国産BEVのライバルとして真っ先に挙がるのは日産アリアだ。これまでの日産車の枠をはるかに超えた高品質なインテリアと、静粛性の高さ、そして走りの良さがウリのアリア。
グレードは最上級「B9 e-4ORCE」(790万円)がRZのライバルとして妥当だろう。またレクサスならば、超ド級のパフォーマンスとセンスの良さを併せ持ったメルセデスEQCなども相手にしていかないとならない。こうして並べてみたとき、RZにはあと少し、インテリアで「レクサス流の贅沢さ」を表現して欲しかったと筆者は感じた。
ただ、ヨーク型ハンドルを真っ先に商品化したRZの開発担当者の方々に対しては、賛辞を贈りたい。レベル3以降の自動運転の世界では、「ハンドルを回す」といった操作そのものが原則不要となるため、ステアバイワイヤ技術は今後さらに普及してくるはず(タイヤが転舵すればよい)。
その先陣を切って登場したレクサスのヨーク型ハンドルは、市場反響からの価値検証に加え、未知の課題も浮き彫りにできるので、次世代型ステアバイワイヤの開発にも多く反映できるはず。ぜひとも、次なるモデルを早くみせてほしいと思う。
【画像ギャラリー】キレッキレのレクサスRZのデザイン! ヨーク型のステアリングにおじさんは対応できたのか?(14枚)画像ギャラリー
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