■従来型V6、3.5LDOHCのリプレイスとなる2.4Lターボを試す!
続いてヴェルファイアの2.4Lターボ279psを試す。3.5LV6モデルの後継的な位置づけになるという。グレードは655万円の「Zプレミア」。このモデルだってゴージャスな2列目シートを持つ。
エグゼクティブラウンジが凄すぎるのであり、写真を御覧いただければわかるとおり、Zプレミアだって標準的なミニバンの2列目シートとして評価すれば超ステキだ。絶対的な動力性能は必要にして充分。
特にアクセル開度の高い領域になるとハイブリッドより静か。ただ。ハイブリッドより圧倒的にパワフルかといえば、思っていたより差はない。ハイブリッド、元気いいのだった。アクセル開度の高い使い方をするなら2.4Lターボが快適。ゆっくり走る人はハイブリッドを薦めておく。実用燃費を考えるなら圧倒的に後者です。
サスペンション設定は予想していた以上に違う。ヴェルファイア、高速域&高い横Gを出せるような味付けになっている。高速道路の安定性や、コーナリング性能を重視したそうな。乗ると運転している人は「2トンを超えるミニバンと思えないようなシャープな走りですね!」。
一方、リアシートに座っているといささか硬い。というか突き上げ感で厳しい。
■ドライバーはまだしも助手席や後席の乗り心地は厳しいか……
新型でボディ剛性を大幅に向上させたため車体は充分作り込めている。けれどダンパーの動きが渋いのだろう。後席にゲストを乗せると高い確率でコンプレイン(苦情)が出るレベル。極上のシートと相反します(笑)。
すでに購入しており、選択を誤ってしまったと思うなら。いくらでも改善策はある。前述のとおり、ボディの作りがガッシリしているため、良質のダンパーに変えればOK。
おそらくヴェルファイアの硬い乗り心地を改善させながら、オリジナルと同等以上のハンドリングを実現している足回りがたくさん出てくると思う。そのなかから評判のいい製品を選べばいい。乗り心地さえよくなったらヴェルファイアは文句なしの魅力的なクルマになることだろう。
ということで試乗速報でした。新型アルヴェルを買った人には「いいクルマ買いましたね!」と祝福しておきます。
【画像ギャラリー】新型アルファードと新型ヴェルファイアを公道試乗で試してわかった真実とは?(42枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方こういう差別化はアリだと思いますし、積極的にやっていくべきでしょう。
インプレッサとクロストレックも、見た目以上に味付けが異なるから、近い価格帯でも差別化できてますし
ジムニーと同シエラ、BRZとGR86など、大きく違う性格だから食い合わずどちらも評価されてる例がありますから。