試乗プレイバック いいクルマだった!! VWゴルフVIIはクラウンより乗り心地がよかったのはウソ偽り誇張じゃない!!

■安全性

 昨今急速にニーズが増えてきた「衝突被害低減ブレーキ」は、up!と同じくレーザーセンサー使い30km/hからの自動停止を行なう。

 世界トップレベルの自動停止性能持つアイサイト付きインプレッサにこそ届かないまでも、オプションのミリ波レーダーを装着すれば停止まで行なう「アダプティブクルーズコントロール機能」と、高速からの衝突被害低減ブレーキが稼働。

 さらにゴルフVIIには『多重衝突ブレーキ』が標準装備される。

 2重衝突を防ぐため、衝突した時点で稼働するブレーキなのだけれど、被害拡大防止効果は抜群とのこと。

■総合評価 

 クルマの仕上がり具合で評価したならゴルフVIIの勝ちである。しかしライバルの国産車達は得意技を持つ。プリウスの燃費、インプレッサのアイサイト、マークXのバリュー感、アテンザのディーゼルといった具合。さすがのゴルフをもってしても手強い。

 日本だと輸入車価格というハンデを付けられてしまうからだ。

 ということで大きなポイントはゴルフVIIの価格である。期待より安ければ大幅に販売台数を伸ばすだろうし、割高感出てしまうと伸び悩む。同じ輸入車であるボルボV40の269万円という価格も手強い存在。

■ゴルフVIIにはどんな安全装備が付いているのか?(編集部)

 最近、急速に充実してきている安全装備。もちろんゴルフVIIにも満載されている。

 まずマルチコリジョンブレーキ。衝突した際、残存する慣性エネルギーを大幅に減少させるため、自動的にブレーキをかけるシステムで、人身事故のうち4分の1が二次的な衝突を発生、複数回の衝撃が加わっているという研究成果をもとに開発。

 フロントアシストはレーダーセンサーにより、前走車に接近しすぎると警告を発し、それでも近づくと自動的にブレーキをかけ衝突の回避もしくは衝突時の衝撃を最小限にとどめる。

 そのフロントアシスト警告時にかけたブレーキが足りない場合に必要なぶんのブレーキ力を自動的に補うのがシティエマージェンシーブレーキで車速30km/h未満で作動。

 プロアクティブ乗員保護システムはブレーキアシスタンスが作動するような急ブレーキにより事故に至る危険が検知されるとドライバーと助手席乗員のシートベルトを自動的に巻き上げ、エアバッグやシートベルトによる乗員の保護効果を最大化するように準備。

 ESPが介入するようなオーバーステアやアンダーステアなど極めて危機的で不安定な運転状況が検知されると、頭部およびサイドエアバッグが最適に作動するためにサイドウインドウとスライディングルーフが自動的に閉じる。そのほかアダプティブクルーズコントロールやレーンアシストなど最新装備を満載。

プロアクティブ乗員保護システム
プロアクティブ乗員保護システム

■1.4L直4TSIエンジンは気筒休止システム付き!(編集部)

 これまで6気筒や8気筒、12気筒エンジンに採用された例はあるが、4気筒の気筒休止システムはVWが初。この気筒休止システム(ACT)が採用されたのは140ps仕様の1.4L TSI。2気筒の作動領域はエンジン回転数が1400~4000rpm、発生トルクが8.7kgmの範囲内。

 休止中の第2、第3シリンダーはドライバーがアクセルペダルを強く踏み込めば、気付く間もなく瞬時に4気筒に切り替わる。すべての切り替えはクランク回転が半回転するうちに完了し、これに要する時間はエンジン回転数により0.013~0.036秒という早さで完了する。欧州複合燃費は1.4TSIのACTなしが5.0L/100km(20.0km/L)、ACT付きが4.7L/100km(21.3km/L)

メーター内の表示に気付かなければ気筒休止になっていることがわからない
メーター内の表示に気付かなければ気筒休止になっていることがわからない

次ページは : ■まとめ:新型ゴルフVIIの注目ポイント

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