雪上も氷上も圧巻の性能アップでスタッドレスの寿命が続く
実際に走り出してみよう。今回は北海道は新千歳空港からの旅となる。新千歳空港を出て取材車を受け取り向かうは札幌市内の海鮮丼のお店。仕事の都合で生憎夕方の到着になってしまったが、せっかくだからディナーは豪勢に楽しもう。
新千歳空港周辺は除雪もいき届いていて極端な積雪はない。とはいってもさすがに北海道だけあって吹雪いているし、ところどころガチガチの圧雪が轍のようになっている。東京生まれ東京育ちの担当にはもう怖いのなんの。
しかし「急」がつく操作をせず、先読み運転を心がければ足元はWINTER MAXX 03がカバーしてくれるという安心感も高い。当日も実際にシンシンと降り続く雪が積もってきたのだが、まったく問題なく走ることができた。
最も肝心なブレーキ性能についても雪上であれば舗装路とあまり変わらない印象だ(もちろん物理的な制動距離は伸びるのでご注意を)。スタッドレスタイヤのことをこんなに頭で考えながら走ったのは久々だが、そうこうしているうちにお目当ての海鮮丼屋さんに到着。
海鮮丼を注文し、ついでだからお刺身なども食べてる。北海道でたべる海鮮はなぜこんなにも人の心を惹きつけるのだろうか。絶品の海鮮を噛みしめる。仕事のことも忘れて「北海道に移住してみたい」なんて思い始める。雄大な自然、そして厳しい冬。北海道の魅力は大きい。
そんなこんなでおなか一杯の担当はホテルへ移動するために札幌市街地へと進んでいった。
ツルッツルのアイスバーンでもたしかな実力が続く長寿命スタッドレス
ルンルンで札幌市街地を走行していると交通量の多い交差点が。目の前のタクシーはWRCドライバーのようにテールを流しながら交差点を曲がっていく。不気味に時折キラッと光る路面。まるでスケートリンクのようにも見えるが、実は世界屈指の難易度を誇るのがこのアイスバーンだ。
雪が降り、それが凍り、そのうえを多くのクルマが通過して磨かれ……。その工程を繰り返すと非常に厚くツルツルに磨かれた氷盤が道路にできあがる。この上を走るのは慣れた地元の方でないとなかなか勇気が要るもの。
とはいえ進行方向にはそんなカッチカチの凍結路しかないわけで、恐る恐る進むことに。ダンロップの人が言っていたがこのWINTER MAXX 03には「ナノ凹凸ゴム」という技術が採用されており、氷の上にある水膜を瞬時に除水し滑りにくくしているという。
そんなことを思い浮かべながら恐怖の氷盤路を走ってみると、もちろんまったく滑らないわけではないのだが、しっかりと地面に吸い付く実感が得られて恐怖感がない。「あとこれくらいの距離で停止できるな」という予測ができるから安心感がすごくある。
そうそう、実はWINTER MAXX 03をスケートリンクで試乗をしたことがある。当然ながらツルツルの路面だったのだけど、その時の効きもやっぱり頼もしい制動力だった。しかもその「効き」がガクッと落ちるものではなく、長く続くというのは嬉しいものだ。
ナノ凹凸ゴムは摩耗してもまた新しい構造体が出てくるので性能の劣化が少なく、従来品に比べても格段の進化を遂げている。ダンロップが提唱する「高い効き持ち性能」はやはり安心感が高く、WINTER MAXX 03は開発陣の熱意がヒシヒシと伝わる銘柄だ。
お財布にも優しいダンロップのWINTER MAXX 03。編集部としてもオススメのスタッドレスタイヤだ。
【本文内注釈】
(※1) スタッドレスタイヤは溝の深さが50%以下になると、冬タイヤとして使用できません
(※2)(※3) 詳しくはDUNLOPのホームページをご確認ください
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