ブリヂストンがグローバル研修センターで一般向けに開催しているeスポーツのトレーニング場「Bridgestone eMotorsport Institute」。eスポーツといえどやはりクルマは実車を楽しんでこそ!! そこで受講生を対象とした実車のトレーニングイベントが開催されたため実際に楽しんできた。
文:ベストカーWeb編集部/写真:伊藤嘉啓
■ブリヂストン主催「eスポーツから実車へ!」
2024年6月9日に富士スピードウェイのマルチパーパスコースにて「Bridgestone eMotorsport Institute」の実車イベントが開催された。
「Bridgestone eMotorsport Institute」は、クルマおよびモータースポーツファンの方々が、ドライビングシミュレーターを使いプロドライバーから直接指導を受けながら気軽にモータースポーツのドライビング技術の向上を目指すことができる体験型プログラム。
そのため、一般的なリアルのモータースポーツのように自らが保有するクルマで遠方にあるサーキットに赴く必要は無く、クルマを持っていなくてもインドアで安心・安全にモータースポーツを楽しむことができる。
今回は「eスポーツから実車へ」をテーマに開催。Bridgestone eMotorsport Instituteを受講した人を対象に実車に乗ってeスポーツがどれだけ活用できるかを試せる機会となった。
実際にベストカーweb編集部員もイベントに1日参加。eスポーツを軸にしたイベントのためスポーツカーを持ってない参加者もブリヂストンが用意したレンタル車両のロードスターで参加することもできたため、そちらをお借りした。
まずは定常円旋回。初っ端から定常円と言いながらもドリフト走行をしながら円を書くのは難易度がとても高かった。しかし1回走行するごとにインストラクターがアドバイスをくれるため走行後すぐに悪い点を修正できる。
すると2回目は綺麗にドリフトをしながら定常円を描けるようになった。参加者の方に話を聞いてみると
「そもそもお尻を出すこと自体初めてで、クラッチを繋いだ瞬間の振動はクルマが壊れたかと思いました。それでもインストラクターの方のアドバイスでもっとアクセルを踏み込んでいいとのことで実際にやってみると2周までは上手くドリフトができました。」
とのことだった。そしてやはりeスポーツでの練習の成果はしっかり出ており、中にはこの日初めて定常円旋回をやる方でも1発目からできた方もいた。改めてeスポーツの力を思い知らされた。
■プロの同乗からタイムアタックまで盛りだくさん
そして途中にはピストン西沢さんのウェット路面での同乗走行も行われた。ここではちょっと危険な低μ路を体感でき、さらには本格的なサイドブレーキまで使ったドリフト走りまで経験ができた。運転のスムーズさはもちろんだが、雨の中でもしっかりグリップを発揮するポテンザはさすがと言える。
それからスラロームやワンコーナー、などプログラムは上級者向きになっていき、最後にはタイムアタックまで行われた。タイムアタックはプロの参考タイムまであるため自分の腕を試すのにはもってこいのイベントだ。
さて、今回行われたBridgestone eMotorsport Instituteの実車トレーニング編。今回は0回目としてのテスト開催だった訳だが、eスポーツのトレーニング2回とこの実車トレーニング1回を合わせて3万円ほどで参加できた。
無料のレンタル車両まであり破格とも言えるのだが、今後の料金については未定とのこと。とはいえ、今の時代eスポーツからクルマ遊びを始めるのもかなりいい選択肢と言える。
今回のイベントでサーキット走行が初めてという方も多くいたがイベントで事故が起きることなく終えられたのは、ある程度eスポーツでのトレーニングがあったからこそと言える。
サーキット走行における基礎中の基礎をeスポーツで学べることで、サーキット走行が初めてでもある程度クルマの挙動を理解して実車に挑めるのは事故のリスクが減ってくる。
スポーツ走行は楽しいがやはりかかるコストと危険性は他のスポーツの何倍にもなる。eスポーツから基礎を積めば無駄なコストと危険性はグッと抑えられるだろう。
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