2019年8月1日、日本で一番売れているミニバンである日産セレナがマイナーチェンジを実施した。本稿では、普段は操縦安定性や足回り、エンジンの吹けやトルク感などを厳しくチェックする自動車ジャーナリストの岡本幸一郎氏が、「家族と一緒に使って本当によかったところ」を中心に語っていただいた。【PR】
文:岡本幸一郎 写真:平野学
■大好評の「新型セレナには予想以上に家族を笑顔にする力があった」画像ギャラリー
■3歳の長男も好きになった「新しい顔」
近年の日産車はイケメンが増えているように感じていたが、新しいセレナもこのとおり印象的なフロントフェイスになった。新色のサンライズオレンジもよく似合う。もともとセレナがお気に入りだった妻も、クルマに興味を持ち始めた3歳の長男も、新しくなってさらに好きになったようだ。
そして日産といえば昔から技術力の高さで業界をリードしてきたわけだが、新しいセレナがライバルを圧倒するのが、文字どおり360度にわたる「全方位運転支援システム」だ。既存の機能も進化しただけでなく、ライバルがまだ採用していない多くの機能をいち早く採用したのが強み。おかげでこれまでにも増して家族で安心してドライブを楽しめるようになった。
例えば衝突被害軽減ブレーキは、従来のカメラに加え、新たにレーダーを追加したことで夜間対応性能が大幅に向上した。
また、前から駐車してバックして退出したい時に後方を横切るクルマや、車線変更の際に死角に入りがちな後ろ隣りの車線を走るクルマの存在を知らせてくれる機能などが追加された。安全確認をクルマがサポートしてくれるというのは本当に助かる。特に子どもを乗せて出かけるとよりありがたみを実感する。既存の機能も充実していて、なかでも駐車が苦手な妻は、「これさえあればひとりで駐車できる!」と「インテリジェントアラウンドビューモニター」が大のお気に入り。
また、道路標識が車内のディスプレイに表示されるのを見て、「すごーく便利!」と感心していた。もちろん社会問題となっているペダルの踏み間違いにも対応し、全車標準となっている。
■セレナは360°セーフティアシストを標準装備
ハイ/ロービーム自動切替式の進化版となる日産初のアダプティブヘッドライトは片側12個のLEDを個別に制御して対向車に眩しい思いをさせることなく遠くまで照射して視認性を確保。ほかにも、後退時に後方を横切るクルマを検知すると警報を発する機能も新設定。衝突被害軽減ブレーキはレーダー追加によりカメラが苦手とする夜間でも認識できるよう進化。また、隣りの車線を後方から接近する車両の存在を示す機能や、その状態でウインカーを作動させると音と表示で注意を喚起し、それでも車線変更を試みた場合には接触回避の支援を図る制御を行なう機能が設定されているのは同クラスでセレナのみ。
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