令和4年5月以降に発売される新型車にはバックカメラ装着が義務化される。後方安全確認のマストアイテムでもあり、ナビ装着とともにかなりのシェアを獲得しているものと思うが、後付け対応も可能なのだろうか(あんみつ姫@Adobe Stock)
車両後方の安全デバイスも車両の予防安全システムの一つとして織り込まれている事が多く、もはやバックカメラのみの装着は無理なのか?(イラストは日産の360°SAFTY ASISTのイメージを表したもの)
5月より義務化されるバックカメラの装着義務化は自然の流れか。後方の安全確保についても、もはやカメラ単体で成立する事が困難なくらい技術革新が進んでいる。写真はトヨタの「アドバンスパーク」システムの説明図だ
トヨタブランド車に初搭載の「リモートパーク」機能。後方視界の確保が難しいミニバン等には相当役立つ装備となりそうだ。写真の通り車外からスマホで車両を操作する事が可能となった
少々意味合いは異なるが、後方からの危険に対する予防安全装備をもう1つ。安心降車アシスト(SEA)こちらもリアセンサーを駆使しドアオープン時に車両や自転車の接近を検知。警告ブザーの他に自動ドアの動作も止まる優れモノだ
ホンダも世界初のレベル3自動運転車を世に出す等積極展開を進めている。N-BOXにも4つのリアセンサーによる障害物検知機能を装備。これにリアカメラも備わることで確実な後方安全確保が可能となっている
N-BOXの安全デバイス。フロント側が単眼カメラ+ミリ波レーダー、リアがソナーセンサーとなる。 現在のクルマとして標準的な組み合わせとなる
三菱は日産のアラウンドビュー技術を活用し車両周辺情報の立体的可視化に積極的に取り組んでいる。最新のアウトランダーPHVでは図の様なコンビニ等の駐車場で、車両だけでなく歩行者も検知しナビ画面内に表示可能としている
実際のMOD(マルチアラウンドモニター移動物検知機能)の画面。車両の全周に装着された複数のカメラ画像をシステムにより組み合わせて車両周囲を画像化するすごい技術だ。スバルのアイサイト同様日本のオリジナル技術だ
スバルは定番のアイサイトを地道に進化させ、現行の再サイン型は「アイサイトX」となっている。視野角の広がった新型ステレオカメラを搭載。
アイサイトXではカメラ以外の各種デバイスも進化。リア側にはレーダーも搭載しているが、車両接近用の検知システムであり、後方監視としては従来のソナーにとどまる。一式40万となるアイサイトXのコスト上昇が悩みの種か?
車載型ナビメーカーから、後付け可能な高機能バックカメラが販売されている。機能を絞る事で値段的にもリーズナブルなものも多い。写真はケンウッドのCMOS-C320(メーカー希望価格27280円(税込み)
CMOS-C320は高機能モデルであり、通常モデルに対し広範囲(195°)の画角を誇る。そのひろい画角を駆使した4つのビューモードを備える。後方の状態を見下ろす状態で確認可能な俯瞰ビューなど慣れると手放せない機能も満載だ