今や車になくてはならないカーナビ。一時前と比べて純正ナビが主流となっていますが、取り付けが簡単で、載せ替えも楽。そして何よりリーズナブルな「ポータブルナビ」には根強い人気があります。
そこで今回は、ポータブルナビを使うべきシーンとともにオススメの商品を、元自動車ディーラー営業マンの筆者がガイドします。
文:佐々木亘
写真:Panasonic、Adobe Stock
ポータブルナビに求める性能とは?
インダッシュナビとポータブルナビには、それぞれにメリット、デメリットがあります。
インダッシュナビは、機能性やデザイン性に優れる半面、純正オプションナビだと20万円を超えるモノが多く、また機能が気に入らない場合もナビの買い替えはほぼ不可能です。
対するポータブルナビは、純正ナビに比べて機能が絞られていますが、「持ち運びできる」点や「リーズナブル」といったメリットがあります。
「わざわざポータブルナビを買わなくても、スマホの地図アプリでもいいのでは?」と思うかもしれませんが、スマホの地図アプリはジャイロセンサーやGPSが自動車を前提に作られているわけではありません。
そのため「位置がずれる、案内が遅い、表示が遅れてしまう」など、正確な道案内をしてくれない場合もあります。
具体的には次のような悩みがあれば、ポータブルナビを使うことをお薦めします。
【1】家族で車を複数台所有し、1台の高性能ナビを全車で使いたい
【2】従来のオーディオを使いながら、ナビとバックモニターの機能が欲しい
【3】移動先で車から取り外してモニターとして使いたい
【シーン別!!】オススメポータブルナビ 3選
【1】1台のナビを複数の車に使いたい!
最近のポータブルナビは、7インチといった大きめのディスプレイを持つ商品が多くあります。
記憶媒体に高速データ送信が可能なSSDを使っているので、情報処理能力が高く、地図表示や案内がスマホに比べて圧倒的に早いです。
また、オービスや取り締まりポイントのデータを取り込んでいるものも多く、レーダー探知機の機能も兼ねてくれる商品もあります。
2万円~3万円とリーズナブルな価格で、優秀な機種が多くあります。
■ユピテル/WNB75ML
ナビ性能が高く、地図も最新の2019年版を採用。テレビはフルセグ受信ができ、ユピテルならではの安全運転アシスト機能も搭載。オービス情報も充実したナビとレーダー探知機のオールインワン仕様
【2】ポータブルでも高機能を重視したい!
最近では、ダッシュボードに置くだけではなく、インパネのオーディオスペースに搭載できる機種やバックカメラと連携させて、バックモニターとしても使えるポータブルナビが登場しています。
ナビゲーションとバックモニターは高性能でも、オーディオ機能を絞り込んでいるぶん、インダッシュナビよりも安価に済ませることができます。
地図の3年分無料更新などもしっかりとついていて、長期にわたって最新の地図を使える点も、インダッシュナビと比べてメリットといえるでしょう。
価格は4万円~5万円程度からあり、純正ナビと比べるとはるかにコストパフォーマンスが高い機種が多いです。
■パナソニック/ゴリラ CN-G1200VD
地図更新機能、ジャイロセンサー、VICSとインダッシュナビでは当たり前でも、ポータブルナビでは搭載されてこなかった機能を多数採用。パナソニック純正リアカメラと接続可能で、バックモニターとしても使える、多機能・高性能ナビです。
【3】カーナビ以外の用途でも使いたい!
ポータブルナビの良いところは取り外しが自由で、車の外でも使えるところ。観光地へのお出かけ時に、車から降りた後の道のりを調べたり、散策しながら周辺施設を調べるなど、ポータブルナビならではの使い方があります。
旅行ガイド誌「まっぷる」の情報が内蔵されているものもあり、ガイドブックいらずで、旅行先での散策にも活用可能。
なかには、徒歩使用を考えて作られているポータブルナビもあり、耐水機能など、アウトドアでの使用に向いている機種もあります。
■ユピテル/YPL524
小型の5インチポータブルナビで、持ち運びも楽々。マップルナビ Pro3を搭載し、車の内外問わず、ナビゲーションや現地案内に幅広く活躍します。
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純正ナビほど高価なものはいらないけれど、良いナビゲーションは欲しい、そんな声に応えられるのがポータブルナビ。
ポータブルナビを使うことで広がるカーライフをぜひ体感してみてください。
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