E-PKBは、非常事態の際、走行中にパーキングブレーキのスイッチを引き上げ続けることで、ブレーキを利かせることができる。なかには、E-PKBのスイッチを引き上げ続けることで、エンジンの制御も含めて減速する車種や、4輪のブレーキ制御を行ってくれる車種も(PHOTO:Adobe Stock_ Andy)
メーカーや電動パーキングブレーキの世代によって動作はバラバラなので、非常事態に備え、愛車の電動パーキングブレーキがどのような動作をするのか、自動車メーカーのWEBマニュアルで調べたり、ディーラー担当者へ確認したりしておいてもよいだろう(PHOTO:写真AC_acworks)
従来シフトのAT車では、走行中にギアを「P」や「R」にすることで、クルマを無理やり減速させることもできた。一方、E-PKBが備わる電制シフターのクルマでは、ロックピンの作動が電制化されており、走行中に「P」に入れてもギアがロックされることはない。つまり、ブレーキが利かないからといって、ギアを「P」に入れても、減速の効果は期待できないのだ(PHOTO:写真AC_JohnnyNayuta)
電動パーキングブレーキを引き上げ続けても止まることができない場合は、最終手段として、道路脇に設置されている緊急避難所があればそこへ突っ込むか、ガードレールや路肩に車体を擦りつけて、強引にクルマを停止させる(PHOTO:エムスリープロダクション)
クルマを止めたらガードレールや路側帯側へハンドルを切り、他車を巻き込むような2次災害に発展しないよう、備えよう。ギアをパーキングにすることも忘れずに(PHOTO:写真AC_カメラ兄さん)
クルマに何らかのトラブルが起き、ブレーキが機能しなくなる可能性は、ゼロではない。トラブルが起きたとしても、冷静に必要な行動がとれるよう、普段からイメージしておくこと、そしてなにより、フットブレーキを酷使するような運転は避けよう(PHOTO:AdobeStock_Asawin)