スポーティでシンプルな実用4ドアセダンのイメージを刷新して登場した3代目プリメーラ。フロントグリルの意匠に当時の日産デザインが見て取れるが、そのスタイリングは国内では不評だった……
ボディは、2世代目プリメーラと同様にセダンとステーションワゴンを用意。エンジンは国内向けに2リッターと2.5リッターが設定され、2リッターモデルにはリッター100ps超で6MTのスポーツグレードも存在した
ダッシュボード中央に配置されたアナログの3連メーターやその下に集約されたエアコン類のスイッチなど、インテリアからも先進性がうかがえる
410型ブルーバードに設定された「SSS」の名を継承、日産肝いりのハイテク装備「ATTESA」を搭載した8代目はブルーバード史上最大のヒットモデルとなった
1987年に登場したブルーバードSSS-Rをベースにした競技車両が、国内のラリー競技などで活躍したこともあり、ブルーバードはコンパクトでスポーティな4WDセダンというキャラクターを確立した
セダンのSSSは、フロントからリアに向けて流麗なデザインとなった9代目ブルーバード。ちなみに、SSSはスーパー・スポーツ・セダンの意味だ
タレ尻と揶揄されたレパードJフェリーとほぼ同じデザインテイストだったブルーバードセダン(U13)はJフェリー同様、セールス的な失敗作となってしまった
SSSとともに発表された9代目ブルーバードの新グレードの「ARX(アークス)」はピラーレスのハードトップで、最上位グレードは革シートが標準となるなどラグジュアリーモデルを標ぼうしていた
1996年に登場した10代目はSSSをスポーティな丸目4灯とするなどスタイリングを回帰。ハンドリングの向上、40周年記念車の発売するなど、テコ入れを図ったが、2001年に生産を終了。ブルバードシルフィとして延命も、2012年、遂に血統は途絶えた
2代目デミオでは、CMキャラクターに採用した人気女優の意見を取り入れたピンクの限定ボディカラー「スターダストピンク」を設定するなど、女性を意識したマーケティング戦略がとられた
マツダが考えるコンパクトカー像を見直し、全長や全高を切り詰めたデザインと1.3リッターミラーサイクルエンジンを含む新型エンジン、先代比100kg減の軽量化などでスポーティな仕立てとなった3代目デミオだったが……
マツダが掲げる“魂動デザイン”を採り入れたエクステリアのデザインや質感を向上させたインテリアに加え、1.5リッターのクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」の搭載や6速MTモデルの設定も話題となった4代目デミオ
2019年のマイナーチェンジに合わせ、国内市場向けの車名だったデミオから、グローバルでの名称である「MAZDA 2」に統一され、デミオの車名は消滅。2023年モデルでは、ボディやインテリアなどのカラーコーディネートが可能なグレードを新たに設定し、魅力を維持している
1981年に発表された初代トヨタ・ソアラは“ハイソカー”の先駆けとなったモデル。四輪独立懸架サスペンション、四輪ディスクブレーキにオートエアコンなど、走りや装備に先端技術を投入した近未来を感じさせるモデルだった
1986発表の2代目ソアラ(MZ20型)は初代のイメージを踏襲しながらも、フラッシュサーフェス化され空力性能や静寂性を向上。1989年に設定された世界初の格納式電動メタルトップ採用モデル「エアロキャビン」は、4代目への布石だった!?
1991年には、3代目ソアラ(Z30型)が、北米展開の「レクサス」向けクーペとしてデビュー
3代目に輪をかけてラグジュアリーな存在となった4代目ソアラは、全車に4.3リッター、V8エンジンを搭載。欧州でブームを迎えていたクーペカブリオレブームにあやかった2+2の電動オープンモデルに。デビュー間もなくレクサス名である「SC」に名称を変更