■他社の対抗策に期待も同スケールのキャンペーンは難しいというのが現状か
ただし、最近はマイカー保有者の高齢化も進み、3年や5年後などの当該車種の残存価値を据え置いた、支払い最終回の精算時に新車への乗り換えをせずに、そのまま当該車を返却して精算する(マイカーを持たなくなる)ひとも目立ってきており課題となっているのも事実である。
ローンやリースに的を絞ったセールスプロモーションを展開するタイミングも、なかなかのものといえるだろう。新型コロナウイルス感染拡大が進み、そして“WITHコロナ”の時代となった。
まだまだ収束が見えないなか、政府の感染拡大予防対策や生活支援策は後手にまわっているのが現状といっても過言ではないだろう。このような状況下、まとまった現金を手元に置いておきたいという動きも目立っている。
そのため現金一括払いで新車購入可能であっても、まとまった現金を残しておきたいので、あえてローンを利用して新車購入を検討するといったひとは、“ビフォアコロナ”の時代からも目立つ傾向にあった。
80,000ポイントキャンペーンの展開はこのタイミングを見計らったものともいえよう。なお類似のキャンペーンはKINTOや中古車販売でも展開されている。
トヨタがかなりインパクトのあるセールスプロモーションの展開を行ってきた。今後はトヨタ以外のメーカーがこの動きに対して、どのように追随していくかという点になる。
だが残念ながら、ここまで大掛かりなキャンペーンの対抗策を打つのは難しいのが現状のように見える。
ただ、最近のトヨタ車のテレビコマーシャルの最後に、この80,000ポイントキャンペーンの告知が入るようになったので、トヨタが思っていたほどの消費者の反応はないようにも見える。
他メーカーの対抗策とともに、トヨタが次にどのような一手を打ってくるかも期待して注視している。
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