目玉は歴代初設定のスポーティグレード「RS」。新型シティが世界初公開!
2019年11月25日、ホンダ 新型シティ(日本名:グレイス)がタイにて世界初公開され、同日より発売を開始した。
「シティ」という車名に懐かしさを感じる人々も多いだろう。
かつて一世を風靡したシティは日本で絶版になった後、海外向けモデルの小型セダンとして“復活”。現在のシティは、日本で販売されている「グレイス」と同モデルとなっている。
タイで「最も売れているホンダ車」でもあるシティは、通算5代目となる新型で、どのような進化を遂げた?
文:ベストカーWeb編集部
写真:HONDA
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エンジン&ボディも一新! 新型シティが発売開始
顔立ちが“あの車”に似ている!
現在のシティは、日本仕様のグレイスを見てもわかるとおり、良くも悪くもスッキリした顔立ちのモデルであった。
そこから雰囲気が一変。世界初公開された新型シティは、シビックに近い印象のシャープな顔つきを持ったフロントマスクを纏ったデザインへと一新された。
リアデザインも、従来型と比べると伸びやか。よりセダンらしいボディラインになった印象で、実際にサイズも若干ながら拡大されている(後述)。
新型シティは、2020年2月に日本で発売される新型フィットと同様のプラットフォームを新たに採用。発表段階では詳細スペックこそ明かされていないが、ボディ、エンジンともに一新するフルモデルチェンジとなっている。
注目のエンジンは、1Lの直列3気筒ターボを新たに採用。これまでの1.5L自然吸気エンジンに替えて、ダウンサイズされたターボエンジンを主力に据えた。
ホンダの1Lターボエンジンといえば、欧州仕様のシビックなどにも搭載されているが、ベースは同じながら「タイの規制に合わせてチューニングしています」(ホンダ広報部談)とのこと。
最高出力は122psを発揮し、タイ仕様の公表燃費値はE20(エタノール20%混合のエコガソリン)で23.8km/Lだという。
スポーティグレード「RS」を初設定
そして、注目のボディサイズは、従来型と比較すると若干大型化しており、全長は約120mm、幅は約55mmそれぞれ拡大され、日本の基準でいえば3ナンバーサイズに。
一方、全高は約10mm低くなり、全体的にワイド&ロー化。リリースには「スポーティでシャープなエクステリア」と表現されているが、こうした微妙なサイズ変化が、見た目にもスポーティな雰囲気を与えている。
さて、スポーティといえば、新型シティの目玉は歴代モデルで初となる「RS」の設定。こちらも詳細スペックは明かされていないが、見た目でわかる部分でも、フロントグリル形状が差別化され、よりシャープな佇まいに。
標準モデルがシビックセダン風なら、RSはシビックハッチバック風味といったアグレッシブなフロントマスクに変わっている。
取材を進めると、「エンジンそのものは標準モデルと同じ」というが、内外装にわたり、スポーティグレードにふさわしい差別化がなされている。イメージとしては「エンジンはそのままに、足回りやエアロパーツで差別化」している日本の現行型フィット RSに近い。
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