[ジムニーノマド]と命名したのは鈴木俊宏社長だった! 実はドアも違う! 3ドアと5ドアの違いはどこ? 

ノマドのフロントドアはシエラに比べ100mmも縮められている

グリル、フロントドア、リアドア、そのうしろのクォーターパネル、ルーフがノマド専用設計
グリル、フロントドア、リアドア、そのうしろのクォーターパネル、ルーフがノマド専用設計

 一見するとフロントドアはシエラと同じに見えるが実は100mmも縮められた別モノ。リアドア部の乗降性を確保するために短くし、リアドアとクォーターパネルを追加している。シエラは内装内側にトリムはないがノマドはトリムが装着されている。そのほか、フロントグリルやルーフもノマド専用のものだ。

このシエラのフロントドアとノマドのフロントドアを比べてみると確かに短い(ノマドのフロントドアは100mm短い)のがわかる。しかしノマドの窓、小っさ!
このシエラのフロントドアとノマドのフロントドアを比べてみると確かに短い(ノマドのフロントドアは100mm短い)のがわかる。しかしノマドの窓、小っさ!

 リアシートに実際に座ってみたが窮屈ではなく、ちゃんとフロントシートの下に足を入れられるスペースもあり、大人2人が乗れる十分な広さを確保している。

座面のシート厚も厚く角が丸くなっている。ちなみに背もたれのリクライニングは1段階だけ
座面のシート厚も厚く角が丸くなっている。ちなみに背もたれのリクライニングは1段階だけ

 後席のヒップポイントは50mm後方に移動し、後席乗員間距離は90mm拡大。乗降性をよくするためにBピラーカバーは引っかからないように面取りされ、シートも角が丸くされるなど努力が垣間見える。後席ヒップポイントを20mm高くし、シートクッション厚も厚くなっているので、座り心地もよくなった。リアドアの窓が全開できることも嬉しいポイント。

 身長175cmの人が後席に座ると、膝前空間はこぶし1個半入るし、ヘッドクリアランスもこぶし1つ入り、全席下の足入れできるので、広すぎない感じでちょうどいいサイズに感じた。

 シエラが「デュアルセンサーブレーキサポート」に対し、ノマドは「デュアルカメラブレーキサポート」になったり、ノマドのATでは、前車に追従する「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」が装着されるほか、細かいところではリアフォグランプやラゲッジルームランプ、マニュアルだがレベリング機構付きのヘッドランプが装着されている。

ジムニーシエラは後席を倒すとフルフラットになる
ジムニーシエラは後席を倒すとフルフラットになる

 いいところばかりではなく、ネガな部分もある。5ドア化で大きく、重く(+100㎏)なったことによって、最小回転半径が大きくなり、燃費が悪化したのがマイナスポイントか。

後席を倒した状態。段差がありフルフラットにならない
後席を倒した状態。段差がありフルフラットにならない

 最小回転半径は、シエラが4.9m、ノマドは5.7m! WLTCモード燃費は、MT同士の比較では、シエラは15.4km/L、ノマドは15.4km/L。4AT同士はシエラが14.3km/L、ノマドが13.6km/L。

 そしてもう1つ。ラゲッジルームが4名乗車時の荷室床面長がシエラに対し350mm拡大するなど広くなったものの、後席を倒した際にフルフラットにならなくなったこと。しかし、ディーラーオプションのボードを購入することによってフルフラットになるのでこの悩みは解消。

ディーラーオプションのラゲッジボックス付きラゲッジボード(2万9700円)を装着すればフルフラットになる。ラゲッジボードの下が小物が入る深さ約99mmのラゲッジボックスとなっている
ディーラーオプションのラゲッジボックス付きラゲッジボード(2万9700円)を装着すればフルフラットになる。ラゲッジボードの下が小物が入る深さ約99mmのラゲッジボックスとなっている

 ノマドはインドのグルガオン工場で生産し、船便で日本に輸入する形となるので、インド生産だから品質に不安はないのか…という懸念もあったが、日本に輸入された後、各地へ出荷される前に湖西工場でしっかりクォリティチェックをするのでその点は心配なさそう。

 今後、公道で試乗する機会があるので、そのときに3ドアのシエラと5ドアのノマドで、乗り心地やハンドリング、加速フィールはどう違うのか、報告しよう。

【画像ギャラリー】3ドアのシエラと5ドアのノマドの決定的な違いはどこにある? 写真でチェック!!!(10枚)画像ギャラリー

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