■「すぐにでも注文書にサインしたい」という客も
トヨペット系の販売店に話を聞くと、今回の新型ハリアー発表を機に既納ユーザーの来店者も増え、担当営業マンの商品説明を受けており、代替えを検討している顧客も目立つ。
「発表以来、連日のように既納先のお客さんが多数来店し、新型ハリアーの商品説明を受ける、あるいは電話での問い合わせが殺到している。見積もりが取れるようになったら、すぐにでも注文書にサインして申し込みたいというお客さんも多数いる。」(首都圏トヨペット店営業担当者)
と明るい表情でコメントする。
通常では、発売2ヶ月前くらいになるとメーカーのスタッフが販売店の営業担当者を各施設に集め、商品説明会や新型車の試乗会を行うが、今回の新型ハリアーの場合は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、そうした説明会や試乗会の実施を見合わせている。
それでもユーザーからの新型ハリアーに関する問い合わせは増えており、タブレッドによる販売マニュアルや簡易パンフレットでの周知にとどめているにも関わらず、ユーザー側は大変な盛り上がりを見せている状況にある。
同パンフレットで特にアピールしているのは、
「TNGAのもとで一新されたエレガントさとたくましさを融合した、シンプルで美しいスタイリング。」
をまず掲げている。
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■一気にベストセラーとなる可能性も
初代から現行3代目までのエクステリアデザインは、高級感があったもののどちらかというとオーソドックスなSUVシェルであった。しかし新型となる4代目は一転して流麗でスタイリッシュ。ひと目で高級感と個性を印象付けるデザインとしている。
フロントマスクで強調しているのは切れ長のデザインで精悍な目元とワイド感を強調するプロジェクター式LEDヘッドランプ。
リヤコンビネーションランプは薄さ、シャープさにこだわったLEDハイマウントストップランプでまとめている。
足元はエレガントな「多軸スポーク構成」とした225/55R19インチタイヤ&19インチアルミホイールで、高輝度シルバー塗装。室内はさらに洗練された上質感のあるつくりでまとめている。
パワーユニットはガソリン2Lが2WD、4WD、2.5L+モーターのハイブリッド仕様は2WDとE-Fourの組み合わせ。従来モデルに比べると2Lターボを廃止し、ハイブリッドは2WDも加えている。
安心パッケージの「トヨタセーフティセンス」は最新の進化デバイスを標準装備している。グレード構成は2.5リッターハイブリッド、2リッターガソリンともZ、G、Sの3タイプでZとGには本革シート仕様のレザーパッケージを設定している。ボディカラーは新規設定5色を含む全7色。
生産開始が6月18日だから、先行予約分の納期は7月上旬あたりからになりそうだ。
従来モデルは(トヨペット店専売でも)月販5000台規模をコンスタントに売っていたので、新型が全系列店扱いになると、滑り出しで1万台を突破し、一気にSUVジャンルのトップセラーに浮上する可能性がある。
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