広く快適、そして未来的になったキャビン
オクタゴンデザインを取り入れた立体的なスタイルのダッシュボードには、アウディ自慢の先進機能を満載。
全車にデジタルメーターの「アウディバーチャルコクピット」とナビゲーション機能付きインフォテイメント「MMIタッチスクリーン」を全車に標準化している。
ホイールベースの拡大の恩恵で、キャビンの空間は広々したものに。特に後席の快適性が向上され、ヘッドクリアランスの拡大に加え、130mmのスライド機能も与えられた。
使い勝手の幅を広げるラゲッジスペースも、先代比+70Lの530Lを備え、最大で1525Lまで拡大可能だ。
新たな価値であるスポーツバックを投入
新型最大のトピックは、新たなボディバリエーションとして、クーペライクな「Q3スポーツバック」の投入だ。基本的な仕様は、Q3と同様だが、よりスタイリッシュなクーペフォルムを与えることで、より若々しくアクティブな存在に。
細部の違いでは、バンパーなどの装飾に加え、グリル内部をハニカムスタイルとすることなどでキャラクターを分けている。
ボディサイズは、全長4500mm×全幅1840mm×全高1565mm(※Q3スポーツバック35TFSIの値)に変更され、Q3比較で全長が+10mm、全高-45mmのいう僅かな寸法差で、より優雅かつスポーティなスタイリングに変化させている。
ただスタイルの変化が生むキャビンへの影響は最小限に留められており、ラゲッジルームも標準時は、Q3同様の530Lを確保。Q3には劣るが、最大で1400Lまで拡大可能としている。
FFのガソリンか四駆のディーゼルか
パワートレインの設定は、Q3シリーズで共通。ガソリン車ならFFとなり、クリーンディーゼル車なら4WD「クワトロ」となる。
ガソリン車となる「35 TFSI」モデルは、1.5Lの直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載し、最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpmを発揮する。
燃費性能を高めるべく、気筒休止機能「シリンダーオンデマウンドシステム」を備える。燃費消費率は、Q3が14.2km/L、Q3スポーツバックが14.3km/L(共にWLTCモード)となる。
クリーンディーゼル車となる「35 TDI」は、2.0Lの直列4気筒DOHCターボエンジンで、最高出力150ps/3500~4000rpm、最大トルク340Nm/1750rpm~3000rpmを発揮。
ディーゼルならではの高トルクを活かし、4WDと組み合わせながら、燃費消費率は15.4km/L(WLTCモード)と優秀だ。
トランスミッションは、全車で7速DCTとなる「7速Sトロニック」を組み合わせている。
アウディもクーペSUVを加速させる!?
全面刷新されたアウディQ3は、質感や機能性を高めたこと。そして日本でも大きすぎないサイズであることから、更なる支持を集めると見られる。そこで注目されるのが、新たに登場したQ3スポーツバックの活躍だ。
アウディSUVは、ラージサイズのQ8が登場したことで、クーペSUVというジャンルに切り込んだ。
その第2弾といえるのが、Q3スポーツバックな訳だが、名称をスポーツバックとしたことは、Q3の美点を最大限活かしたクーペSUVであるという意気込みとも受け取れる。
様々なモデルが登場した輸入車クーぺSUVだが、意外とコンパクトクラスは限定的だ。またBMW X2よりも大きく、メルセデス・ベンツGLCクーペよりも小さいサイズは実用的でありながら、日本の道路事情にもマッチする。
しかも価格もGLCクーペよりもぐっと身近なのだ。Q3との価格差も小さめなこともあり、販売比率は高めとなりそうだ。
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