日産アリア概要発表!! 発売は2021年中頃 500万円~案外安いぞ

プロパイロット1.0と2.0をラインナップ

 装備では運転支援機能が注目される。プロパイロット1.0と、スカイラインが採用した手離し運転も可能なプロパイロット2.0の2種類を用意する。

 アリアでは準天頂衛生システムからの高精度測位情報を受信して、自車位置を従来以上に正確に把握することも可能になった。

スカイラインで初搭載されたプロパイロット2.0と1.0の両方をラインナップするのは、ユーザーの選択肢を増やすことと価格を抑えるのが目的
スカイラインで初搭載されたプロパイロット2.0と1.0の両方をラインナップするのは、ユーザーの選択肢を増やすことと価格を抑えるのが目的
プロパイロット2.0搭載のモデルはルーフエンドのシャークフィンがダブルになる。それに対しプロパイロット1.0はシングル
プロパイロット2.0搭載のモデルはルーフエンドのシャークフィンがダブルになる。それに対しプロパイロット1.0はシングル

先進のコネクテッド技術も満載

 内装も先進的だ。インパネには左右2つの大型液晶パネルが備わり、多彩な情報を表示する。左側の画面に表示しているカーナビの地図情報を、スワイプ操作で右側(ステアリングホイールの奥側)の液晶パネルに移動させることも可能だ。

 通信機能も備わり、スマートフォンで離れた場所から目的地を設定したり、ドアロックなどの確認をすることもできる。

アリアのインパネはコンセプトカーを思わせる先進性がある。この2つの大型のパネルにはさまざまな情報が表示される。最新のコネクテッド技術も満載
アリアのインパネはコンセプトカーを思わせる先進性がある。この2つの大型のパネルにはさまざまな情報が表示される。最新のコネクテッド技術も満載

 電気自動車の使い勝手も改善された。カーナビに目的地までのルートを設定すると、電力消費量も計算され、充電の必要がある時には充電器の設置されたサービスエリアなどを案内してくれる。ルート案内に充電も含めたわけだ。

 内装はインパネにステッチを入れるなど、各部を上質に仕上げた。木目調パネルの使い方はシンプルで、リラックスできる雰囲気を感じる。

インテリアは素材、デザインにこだわりを見せる。シートも疲労軽減などドライバー、乗員に優しい設計がされている
インテリアは素材、デザインにこだわりを見せる。シートも疲労軽減などドライバー、乗員に優しい設計がされている
2775mmのロングホイールベース採用の恩恵としてリアシートの居住スペースが広くなっている。床下にバッテリーを搭載しているが着座位置など不自然さはない
2775mmのロングホイールベース採用の恩恵としてリアシートの居住スペースが広くなっている。床下にバッテリーを搭載しているが着座位置など不自然さはない

 居住空間は広く、後席の足元空間にも余裕がある。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先には、握りコブシ2つ半から3つ程度の空間を確保した。ホイールベースが長く、有効室内長を長くできたためだ。

センターコンソールにはQi規格対応のワイヤレスチャージャーが搭載されている。最新コネクテッド技術を満載しているだけにスマホは必需品
センターコンソールにはQi規格対応のワイヤレスチャージャーが搭載されている。最新コネクテッド技術を満載しているだけにスマホは必需品

リーフと大差ない500万円程度からの価格設定が魅力

 価格の詳細は未定だが、2WDに65kWhのリチウムイオン電池を搭載する仕様は、500万円少々になるという。

 リーフに62kWhを搭載したe+Gが499万8400円だから、新しいプラットフォームを採用して走行安定性、乗り心地、居住性などを引き上げたことも考えれば割安だろう。

世界中の自動車メーカーで最も電気自動車を量産している日産が満を持して登場させる新世代クロスオーバーEVのアリアへの期待感は大きい
世界中の自動車メーカーで最も電気自動車を量産している日産が満を持して登場させる新世代クロスオーバーEVのアリアへの期待感は大きい

 内外装の違いは、タイヤに19インチと20インチの2種類があり、4WDではオーナメントが付く程度だ。

 前述の情報表示機能も、全車に標準装着されている。内外装を見ただけではグレードの違いがわかりにくく、2WDの65kWh仕様でも高い満足感を得やすい。

 最上級の4WDに90kWhのリチウムイオン電池を搭載したグレードは、35万円相当のプロパイロット2.0も含めて、車両価格が700万~750万円になると予想。

 上級グレードはこのほかにも複数の快適装備を加えるから、アリアの価格帯は、500万円少々から800万円ということになるだろう。

 いよいよ日産の新しいイメージリーダーカーが誕生する。「技術の日産」にも相応しく、日産が元気を取り戻す上でも大切な役割を果たすだろう。

アリアはエクステリアから新たな時代の到来を感じさせてくれる。2021年中盤の正式デビューがアナウンスされているが、さらに開発が進められる
アリアはエクステリアから新たな時代の到来を感じさせてくれる。2021年中盤の正式デビューがアナウンスされているが、さらに開発が進められる

【画像ギャラリー】コンセプトカーがほぼそのまま市販!! 世界が注目する日産期待の新世代クロスオーバーEVを細部にわたってチェック!!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

スプリンターカリブ復活!?G16E搭載のAE86試乗記も!ベストカー12月26日号発売中!!

スプリンターカリブ復活!?G16E搭載のAE86試乗記も!ベストカー12月26日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす!今号もベストカーは寒さに負けず頑張りました!これを見た帰…