ついにGRヤリス正式発表!! 最強WRカーの真価と抱える懸念


■まとめ

 本日めでたくGRヤリスが登場したわけだが、GRヤリスの周辺事情は諸事情により「来年のGRヤリスをベースにした新型WRマシンの投入」が見送りとなったあたりからなのか、うまく回っていないところもあるようだ。

 こういったクルマは「クルマそのもの」というハードウェアが第一なのはもちろんだが、そのいっぽうでモータースポーツ参戦やそのサポートに代表される周辺の動きも重要だ。

 だから新型WRカー投入など、周辺の動きもうまく行かないと(筆者のようにGRヤリスを買って普通の街乗りに使うユーザーには大きな影響はないにせよ)、競技のために買ったユーザーやファンにとっては「凄いクルマだけど、何のためのクルマだったんだ?」ということにもなりかねない。

 それだけにGRヤリスがそうならないように、トヨタのGR部門にはいろいろ分野で頑張って欲しい。

 また、GRヤリスをベース車両としたトヨタの新型WRカー投入は、本来2021年から…を予定していたが、これが諸事情により幻となったことも事態を難しくしている。

 従来なら、投入が先送りになったのであれば「翌シーズンから投入する」ということになるのだが、いっぽう2022年から始まるWRCの新レギュレーションはWRカーのハイブリッド化の予定があるなど、かなり大きな転換点になる。なんとしても2021年シーズンに間に合わせたかった…というのがトヨタ側の事情だろう。

 現在のコロナウイルス禍を考えると、「参戦するメーカーが対応できるのか?」という懸念もある。この点を考えると「レギュレーションを変更したけど、新レギュレーションに対応できるメーカーが少なく、結局現行レギュレーションが延長された」ということになる可能性もあると、筆者は思っている。そうなると晴れてこのGRヤリスをベースとしたWRカーが参戦することになるのだが…。

 事態がどうなるのか、予断を許さない状況だ。

 このような「変革」は、ピンチも生むがチャンスも訪れる。かつてこういったチャンスをものにしたのがマツダのル・マン24時間レース総合優勝(1991年)だったわけで、GRヤリスのWRカーにも同じような大逆転が起きる可能性もなくはない。

 もし当初の予定どおり、GRヤリスが新型WRカーのベース車両となる場合には、参戦のためのホモロゲーション(連続する12ヶ月にGRヤリスを2万5000台以上生産したという証明)が必要になる。大逆転が起きるよう、GRヤリスに興味のある方や応援してもらえる方は、ぜひこの車両の購入を検討してほしい。

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