2020年には数々の新型車が登場した。なかでも特に自動車ファンに注目されたのが、スバル レヴォーグのフルモデルチェンジだ。
本稿では、日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝いた新型レヴォーグを、今までのモデル=従来型と比較。今年のハイライトともいうべき新車の進化度を、項目ごとに見ていきたい。果たしてレヴォーグはどれだけ進化したのか?
文:渡辺陽一郎
写真:SUBARU
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■レガシィTW後継として誕生したレヴォーグも2代目に突入
先代(初代)レヴォーグは、レガシィツーリングワゴンの後継車種として2014年に発売された。今はワゴンの車種数が大幅に減ったから、ミドルサイズのレヴォーグは貴重な存在だ。
新型はこの位置付けを変えず、エンジンやプラットフォームを刷新して、安全装備のアイサイトも進化させた。フルモデルチェンジの内容はさまざまだが、新型レヴォーグは広範囲にわたって機能を向上させている。
ボディサイズは全長が65mm長い4755mm、全幅は15mm広い1795mmだ。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も20mm伸びて2670mmになった。最小回転半径は5.5mだ。先代型の1.6Lは5.4m、STIスポーツと2Lが5.5mだったので、新型は若干大回りになる。斜め後方の視界も少し悪化したので、車庫入れや縦列駐車ではマイナスになった。
その替わりホイールベースの拡大により、前後席に座る乗員同士の間隔は25mm広い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先には握りコブシ2つ半の余裕がある。背の高い同乗者も快適に乗車できる。
インパネの機能も向上した。標準装着あるいはメーカーオプションとして設定される11.6インチセンターインフォメーションディスプレイは、大型で視認性と操作性が良い。各種の情報を表示できる。
12.3インチフル液晶メーターも採用した。速度計とエンジン回転計を大きく示すノーマル画面のほか、アイサイトの作動を中心に表示したり、地図画面を選ぶことも可能だ(縮尺の切り替えはできない)。これらの機能は新型になって採用され、進化度も大きい。
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