「けもフレ フィット」登場! こうした「想い」こそ現代のクルマに必要ではないか!!!!!!!!

■ビーバーとプレーリーで譲れなくて

編集部 ここでちょっと恐縮なんですが、皆さんアニメ『けものフレンズ』での、好きなフレンズと好きなシーンをお聞かせください。お恥ずかしい気持ちもわかるのでハードルを下げる意味で私から申し上げますと、私の好きなフレンズはアルパカさんで、好きな回はジャパリバス初登場の2話です。ではどうぞ。

高橋氏 あまりハードル下がってないと思うんですが……。

編集部 どうぞ。

高橋氏 全話いいなと思うんですが、うーん、どうだろうな。11話でしたか12話でしたか、「野性解放」が出てきたでしょう。あーこれはいいなぁと思いました。好きなフレンズは、スナネコですかね。耳が可愛いなぁと。それにギンギツネとキタキツネかな。

編集部 なるほど。

山田氏 ぼくはツチノコが好きです。

高橋氏 あ、ツチノコって4話だったっけ? ということはスナネコも4話か。

編集部 盛り上がりますよね、こういう話題。

山田氏 この質問をいただいたからというわけではないですけど、各キャラクターをズラッと並べたんですよ。そしたら(ツチノコは)分かりやすいんですよね。シンプルなシルエットなのに、「これだ」って分かる。すごくいいデザインだと思います。それにキャラもいいじゃないですか。ツンデレで。

竹腰氏 わたしビーバーとプレーリードッグで、どっちも譲れなくて……。

編集部 譲れない。

竹腰氏 わたし、もともと5話が好きで、後部座席のベンチなどアニメ5話の要素があるっていうのも作るときに気持ちが入る要因だったんですけども、そういうこともあって……。それにビーバーとプレーリードッグって、あの関係性もいいんですよね。だからちょっと決められないなって……。

編集部 お気持ちよくわかります。それでは最後に、この「けもフレ フィット」の今後についてお聞かせください。どこかイベントに出展するとか、市販する予定などはないのでしょうか?

浜田氏 まだ具体的にお話しできる段階にないんですよね。かなり反響はあって、「九州ちほーに来てほしい」だとか「秋田ちほーに来てくれ」だとか。

編集部 ちほー。

浜田氏 東京オートサロンでも「このクルマを見るために、初めてオートサロンに来ました」と多くの方に言っていただけて、そういう方にホンダアクセスのクルマを見ていただけるのってすごく大きなチャンスなんですよね。ですから、ご依頼をいただいたらなるべく出ていきたいなと思っています。

編集部 市販化はどうですか?

浜田氏 今のところはまだその話はありません。

★     ★     ★

 もうこの時点で6600字を超える原稿量になっているのですが、もうちょっと続けます。

 開発陣の皆さまのお話を伺ってみると、大変熱い思いと深い狙いがありました。

 話がズレるかもしれませんが、最後にやや個人的な思いを書きます。

 昨今、世の中では「若者のクルマ離れ」と言われます。言われますが、その実態は「クルマの若者離れ」だと本企画担当は考えています。

 それは平均月給が上がらないのにクルマの価格は(安全性能や燃費性能の向上にともなって)値上がり続けているだとか、維持費の高値安定だとか、クルマ以外の娯楽の大きな進歩だとかが大きいわけですが、それだけではなく、自動車メーカー側がずっと「放っておいても買ってくれる人は買ってくれるし、買わない人は買わないだろう」という、「アプローチ不足」を続けていることに大きな要因があると思っています。

 たとえば2011年に大ヒットした『TIGER&BUNNY』という作品では、実在する企業が何社もタイアップ企画社として作中に登場していますが、その中に自動車メーカーはありませんでした。

 主人公のひとり、鏑木・T・虎徹さんが着ていたスーツのタイアップ企業はSoftBankでしたが、あれは、1980年代後半〜90年代であれば、あのポジションにはまず間違いなく「HONDA」がいただろうと確信しています。

 しかし今や、自動車メーカーは「そういうアプローチ」をしなくなってしまった。それってどうなんでしょうか、という話です。

 そうした最中、『けものフレンズ』とコラボしたこの「けもフレ フィット」の、特にこの「やり過ぎていないように見えて、やり過ぎる」というスタンスには、大きな意味と可能性があると思っています。

「けもフレ フィット」、市販お待ちしております!

(なお撮影中に動かしてみて気づきました。ベース車、フィットハイブリッドでした。青空の下で見た「けもフレ フィット」は、「これに乗って遠くに行きたい! 自分が何者なのか探しに出たい!!」と強烈に思わせるだけの力がありました)

シフトノブは「ボス(ラッキービースト)」がモチーフのブルーに仕上げてあり、配色や素材も『けもフレ』の世界観を踏襲。すばらしい仕上がりで、まさに「好きなものに囲まれたい」という欲求をズバリついてくれています
シフトノブは「ボス(ラッキービースト)」がモチーフのブルーに仕上げてあり、配色や素材も『けもフレ』の世界観を踏襲。すばらしい仕上がりで、まさに「好きなものに囲まれたい」という欲求をズバリついてくれています
最後に開発陣の皆さまの記念撮影。「この思い入れが伝わるなら」と、長時間の取材にお付き合いいただきました。ありがとうございます!!
最後に開発陣の皆さまの記念撮影。「この思い入れが伝わるなら」と、長時間の取材にお付き合いいただきました。ありがとうございます!!

※3 ホンダアクセスより、東京オートサロン2018で(ブースアンケートのノベルティとして1日1500枚限定で配布し、これを目当てに来場された方もいたほど人気の)特製クリアファイルを10名様にプレゼントいたします。

希望者は下記リンクより応募フォームにアクセスしてください。当選は発送をもって代えさせていただきます。3月1日まで。

たくさんのご応募ありがとうございました。応募は締め切りました。

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