ポルシェ初の量産EVとして話題となったタイカンに、早くも派生モデルが登場。しかも単にキャビンや荷室を拡大したワゴンではなく、クロスオーバーモデルに仕立てられているのが大きな特徴だ。
デザインや機能などに新たなエッセンスを加えた、最新型ポルシェの詳細をお届けしよう。
文/大音安弘 写真/ポルシェ ジャパン
【画像ギャラリー】ポルシェEVの新提案「タイカン クロスツーリス」の詳細
■ポルシェの新生EVクロスオーバーが登場!
ポルシェ ジャパンは、2021年3月5日、ポルシェのEV「タイカン」の多目的モデルとなる「タイカン クロスツーリスモ」を発表し、同日より予約受注を開始した。全車右ハンドル仕様となり、価格は、1309万円~2024万円だ。
新型モデル「タイカン クロスツーリスモ」は、4ドアクーペのEVスポーツカー「タイカン」に続く、ポルシェ量産EVの第2弾となるモデルだ。
4ドアクーペである「パナメーラ」のワゴンモデル「パナメーラ スポーツリスモ」同様のワゴンルックに仕上げられているが、SUVの機能を加えたクロスオーバーに発展しているのが大きな特徴だ。
■キャビンの快適性も高めたワゴンルック
タイカン クロスツーリスモは、独立したトランクを持つ4ドアクーペのタイカンとは異なり、ルーフを延長し、テールゲートを与えたワゴンスタイルのモデルだ。しかし、単なるワゴンではないことを示すために、フェンダーモールや前後のプロテクションなどが与えられているのがポイント。
そのキャラクターは、クロスオーバーなのである。つまり、同モデルは、ポルシェの新EVであると共に、ポルシェ初のクロスオーバーワゴンでもあるのだ。
拡大されたキャビンにより、後席乗員の頭上空間は、47mmも拡大。これにより、後席の快適性が大きく高められた。
機能性の向上が期待されるラゲッジスペースは、標準時でタイカンの+39Lの446Lと、劇的な変化はないものの、後席を倒せば、1212Lまで拡大可能。しかも、高さのゆとりが生まれたため、アウトドアシーンでの相棒としても頼りがいがありそうだ。
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