ポルシェEV第２弾はなんとクロスオーバー！タイカン クロスツーリスモがデビュー!!

■全車4WD化と最低地上高を拡大!

　タイカン クロスツーリスモは、全仕様で２モーターの４WDシステムを標準化。さらに最低地上高もタイカン比+20mmを確保。さらにオプションとなる「オフロードデザインパッケージを選択すると、最低地上高を最大30mmまで拡大できるという。

　全車に標準となるアダクティブエアサスペンションを活用したドライブモードの「グラベル」では、ラフロード走行にも対応。マカンやカイエンのようなSUVまでの悪路走破性は持ち合わせないが、レジャーを楽しむ際に遭遇するキャンプ場やスキー場での足元の悪い道などを、難なく走ることができる。

■モデルラインは３タイプ

　モデルラインナップは、エントリーの「タイカン4 クロスツーリスモ」、「タイカン4Sクロスツーリスモ」、「タイカンターボ クロスツーリスモ」の3タイプ。駆動バッテリーは、全車に93.4kWhのパフォーマンスバッテリープラスが標準装備となる。

　主な違いは、モーター出力だ。標準車となる「４」のスペックは、最高出力が280kW(380ps)。0-100km/h加速が5.1秒。最高速度が220km/h。航続距離が389～456km(WLTP)。

　中間グレードとなる「４S」のスペックは、最高出力が360kW(490ps)。0-100km/h加速が4.1秒。最高速度が240km/h。航続距離が388～452km(WLTP)。

　最も高性能な「ターボ」のスペックは、最高出力が460kW(625ps)。最高出力が250km/h。0-100km/h加速が3.3秒。航続距離が395～452km(WLTP)だ。

　いずれのモデルでも、ローンチコントロール作動時のオーバーブースト機能があり、限定的な領域で最高出力を、さらに高めることが可能。ほかのポルシェたちと同様に、パワーユニットの仕様により最高出力が異なるため、最高速度と加速力に差が生じる。

　しかしながら、リニアな加速を得意とするEVだけに、標準車であっても、その走りは、予想を上回る刺激が待ち受けているだろう。

　ポルシェEVの優れたパフォーマンスに、クロスオーバーの高い機能性を持ち合わせるタイカン クロスツーリスモは、スポーティな走りを好むSUVファンにも、気になる存在だろう。

　検討のために、いち早く試乗してみたいと考える人も多いだろうが、本国でも発表されたばかり。現時点での世界での市販タイミングは、2021年夏となる予定。対面するためには、しばしの時間が必要だ。

【画像ギャラリー】ポルシェEVの新提案「タイカン クロスツーリスモ」の詳細