■人気グレードの実際の見積もりは?
さっそく、ディーラーで見積書を作ってもらった。ボディカラーはソウルレッドクリスタルメタリック、8万8000円のオプション。他の外装色オプションはこれより安い。
現時点で一番人気のディーゼル+マイルドハイブリッドのパワートレイン+フル装備のエクスクルーシブ・プレミアムスポーツに、ディーラーオプションとしてナビやETC、フロアマットやドライブレコーダー、ボディコーティングをつけてもらうと、乗り出しで620万円弱となった。ボディコーティングを除けば、610万円程度になる。
またガソリンPHEVのエクスクルーシブ・プレミアムスポーツに、同様にディーラーオプションをつけてもらったら乗り出し価格は約697万円になった。
まだ確定していないが、国のPHEV向け補助金が55万円、自治体の補助金も東京都だと45万円受給できる可能性があるとすると、実質的には600万円ほどの乗り出し価格になる。
ちなみにCX-60購入にあたっては3年で60%の残価設定ローンが使える予定という。これまでCX-5やCX-8では3年の残価設定は55%だった。
仮に3年後に相場が下がっていても、車両本体価格の6割で下取り保証されているわけなので、このクルマに対するマツダの自信と、直近の中古車市場の堅調さが表れていると言っていいだろう。
■「いまさら新開発ディーゼルエンジン?」と言うことなかれ
EVへの移行が進むなか、いまさら大排気量ディーゼルエンジンを新開発? マツダの将来は大丈夫? と思う人もいるかもしれない。
だが現在売れ筋のSUV市場で、マツダならではの乗り味の良さを押し出したクルマを作り、「他のメーカーのクルマより少々高くても、マツダのCX-60がいい」、という顧客を引きつけて収益を確保し、巨額な次世代車の研究開発費用を捻出する、というのが、ニッチな自動車メーカーであるマツダの宿命であり戦略なのだ。
マツダにとって「売れてもらわなくては困るクルマ」であるCX-60。マツダの命運を占うクルマとして、「金の卵を産むガチョウ」になれるのか、注目していきたい。
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