軽自動車のEVは大人気となる兆し
筆者「では話題を変えて、軽EVといえば三菱i-MiEVが既にありますよね。あの辺は意識されたのでしょうか?」
担当「これも具体的に意識したとは言えませんが、そうですね。もちろん視野にはありました。」
筆者「ではi-MiEVに限らず、他車に対してIMkやアリア コンセプトの強みと考えている点は何でしょうか?」
担当「弊社がもつ強みとして、これまで世界中の日産車販売に携わる営業の皆さんが、リーフを売りぬいてきたという自信があります。
EVオーナーになるお客様への適切なフォローや、EVに関するトラブル対処、どういったシーンでお客様が不安に感じたのかなど、膨大な経験とデータがあります。
この経験値は、これからEVに参入する他メーカーにはまだないものです。こうした情報を生かしたIMkやアリア コンセプトには、他車にはないおもてなしが入っていると思いますし、営業サイドにはこれらのEVが出たら、他メーカーに売り勝つ自信があると思います。」
筆者「なるほど。リーフの販売台数は他社では経験していませんよね。強みではありますが、その経験がどのように生かされているのかが気になります。
私も1年間リーフに乗っていましたが、あったらいいなと感じたのが例えばワイヤレス充電です。ショーでは良く話題にはなりますが、なかなか出てこないですね。」
担当「コネクタ無しの給電の要望があるのは承知していますが、残念ながらお答えできません。」
IMkは海外展開を考えているか?
筆者「軽規格のEVは海外で流行りませんか? i-MiEV はシトロエンへOEMしていましたよね。フランスでは認知ゼロではなく、市場がないわけではないですね。どう思われますか?」
担当「あるともないとも言えませんが、マーケットはすべての可能性を加味しながら検討しています。」
筆者「軽のガソリン車であっても、ヨーロッパの都市部やアジアなど、道が狭い地域では売れるかもしれませんよね。今年登場したデイズの走りは相当よくなったと感じています。」
担当「ただし、海外では路面が荒れている地域が多いため、今の軽自動車の作りではクルマが合わないかもしれません。
日本の軽は綺麗な路面に合わせて作られていますから、海外の路面に合わせたしっかりとした作り込みでないと、そのままでは認めてもらえないでしょうね。」
筆者「なるほど。ぜひIMkには日本を飛び出して、海外に向けても発信をしていただきたいと祈っております。本日はありがとうございました。」
まとめ
具体的に国内販売を開始するとは答えられないものの、担当者の語り癖から推測すると、実際に登場する可能性が大と考えられる。
プロパイロット2.0搭載でハンズフリーでの高速走行も合わせて優位に立てば、サブカーとして小型車を考えているお客様には、ジャストフィットの可能性がある。
ただし、ネックとなるのが車両販売価格に直結するバッテリー容量。筆者の希望は、200万円以下で200km走れる超軽EVだ。
将来的に、日産がIMkにどういったシナリオを与えて出してくるのか、楽しみである。
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