■プロトタイプ試乗でチェックインプレッション
4タイプに試乗して「面白いですね!」と思ったのが、予想していた以上にキャラクターの違いを感じたこと。
例えばHVは徹底的に遮音材を奢り、上質 な雰囲気に仕立て上げられている。乗ると静かで乗り心地も良好。エンジンも遠くのほうに搭載されている感じ。タイヤも転がり抵抗を重視しながら、空気圧を高めるようなことをしておらず快適。ライバルであるアクアと乗り比べたら、カンペキにワンランク上の車格のクルマに感じることだろう。
そんなことを考えながら1.3Lエンジンを搭載するベーシックグレードに乗り換えると、いろんな意味で割り切っている。軽量化&コストダウンのため遮音材を最小限に抑えているらしく、エンジン音などキッチリ聞こえてきます。
ただエンジン音そのものが悪くないため、決して不快じゃない。乗り心地も柔らかいというよりシャキシャキしており、個人的には好感持てるほど。これまた同じクラスのライバルと勝負して負けないレベルに仕上げたのだろう。
さらに驚いたのが1.5LのRS。マニュアルミッション車だったこともあってか、久々のホットハッチ風! スイフトRSは妙にエンジン静かで、雰囲気としちゃ少し物足りない感じ。上品過ぎちゃう。フィットRSときたら、気持ちいい音と振動を伴い高回転までキッチリ回る。マイルドなハイブリッド仕様と同じフィットなのかと思うほど。ホンダのエンジンってこうじゃなくちゃねa ハンドリングもスポーティで大いに楽しめた。
キャラクターとして最も薄いと思える1.5Lの上級グレードながら、これまたマイルドで気持ちいいエンジンを組み合わせている。ヨーロッパ車のBセグメントのような仕上がり具合。予約段階だとハイブリッド車の人気が高いようだけれど、私はベーシックグレードやRSのマニュアルなども大いにプッシュしておきたい。
できればRSをベースに1.6Lエンジンなど搭載した『タイプR』なんか作って欲しいと思っちゃいます。
(TEXT/国沢光宏)
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(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
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