■【Part6 輸入車編】ランチア、プジョー、シトロエン、フォードなど多士済々
WRCが創設された1973年から1980年代初頭まではグループ4にランチアやアウディなどが参戦。その後、1982年からはグループBがWRCのトップカテゴリーとなり、異形のアウディクワトロA2、プジョー205ターボ16、ランチアデルタS4、ルノー5ターボといったモンスターマシンが席巻した。
速すぎて危険すぎたグループBに代わり、1987年にグループAに移行してからはランチアデルタ、フォードシエラ&エスコートのほか、トヨタ、スバル、三菱といった日本勢と鎬を削るようになった。
1997年にはWRカー規定が新たに導入され、大幅な改造が認められるように。当初こそカローラWRCやインプレッサWRCが善戦していたものの、次第にM・グロンホルムやS・ローブの駆るプジョー206&307CCをはじめ、シトロエンクサラ&C4などが他を圧倒する。その後はS2000規定を経て、現在の2022年規定へ。
●アウディクワトロ
1981年からWRC参戦を開始し、コーナーは遅かったものの圧倒的なトラクションでWRCを席巻した。
●ルノーアルピーヌA110
軽量コンパクトかつRRならではの強烈なトラクションを武器に、1973年には初代WRCメイクスタイトルを獲得。
●ランチアストラトス
モータースポーツでの勝利だけを目的に開発されたMRのスポーツカー。WRCでも圧倒的な強さを見せた。
●プジョー205ターボ16
見た目はプジョー205だが、グループBでのWRC制覇を目指しMRの4WD+1.8Lターボで200台が市販化された。
●ルノー5ターボ
通常FFとなるルノー5をMRとし、グループ4クラスで1980年代初めのWRCに参戦。市販車も人気となった。
●フォードエスコート
シエラの2Lターボ+4WDというパワートレーンを小さなボディに移植し、グループAとWRカー規定で活躍。
●フォードシエラ
シエラのモータースポーツベース車となるRSコスワースにはFRと4WDがあり、レース、ラリーともに活躍した。
●ランチアデルタ
初代デルタはグループBからグループA時代にかけてWRCで名声を残し、ベース車は日本でも大人気となった。
●フォードフォーカス
フォーカスはWRカーの規定が2Lターボ+4WDだった時代に初代と2代目モデルがWRCに参戦した。
●フォードフィエスタ
フィエスタはWRカーの規定が1.6Lターボ+4WDになった2011年以来、下位カテゴリーも含め参戦継続中だ。
●プジョー206
日本でも人気車となったプジョー206はWRCでも2000年以降3年連続のメイクスタイトルなど大活躍した。
●プジョー307CC
プジョーのWRカーを2004年に206から引き継いだ307はメタルトップのCCをベースにしたものだった。
●シトロエンC4
C4は2007年にクサラの後継車としてWRCに投入され、4回のドライバーズ、3回のメイクスタイトルを獲得。
●シトロエンクサラ
プジョー306の兄弟車となるクサラはドライバーズ、メイクスともに3回のタイトルを獲得。
●シトロエンC3
C4、DS3から続くシトロエンのWRカー。今シーズンはセバスチャン・オジエ選手がすでに3勝を挙げている。
●VWポロR
2013年から2016年まで大活躍したポロR WRCは、WRカーをイメージしたロードカーも2LターボのFFながら市販。
●ヒュンダイi20
ヒュンダイは2014年からi20、i20クーペでWRCに参戦しており、今年のメイクス部門をリード中だ。
●BMWミニJCW
2011年から日本でクロスオーバーと呼ばれるモデルをベースに参戦するが、2012年初めにワークス活動を終了。
●【画像ギャラリー】サバンナ、シャレード、ランチア・デルタ、アウディクワトロ…往年の名車たちをギャラリーでチェック!!!
コメント
コメントの使い方