苦節ウン十年? 燃費も悪さが購入時のネックだった人に朗報!
商品企画本部プロジェクトマネージャーの舟串卓也さんは「クルマはいいんだけど、燃費がね」というフォレスター購入予定者の声が頭に強く残っていたので、ストロングハイブリッドがかねてから心底欲しかったという。そうです、ついに新型フォレスターに念願の燃費のいいストロングハイブリッドが搭載されたのだ。
注目のWLTCモード燃費は、先代の2Lマイルドハイブリッドの14.0km/Lに対し、2.5Lストロングハイブリッドは18.4km/L(プレミアムグレード)、18.8km/L(X-BREAK)と4.4~4.8km/Lも燃費が向上している。燃料タンク容量は63Lと多く、WLTCモード燃費で単純計算すれば1回の給油で約1000km走れることになる。
ちなみに2.5Lストロングハイブリッドを搭載するRAV4ハイブリッドE-FOUR(4WD)は20.3~20.6km/L。なぜRAV4よりも約2km/L燃費が悪いのかといえば、フォレスターは水平対向4気筒エンジン、RAV4は熱効率は41%に到達する直4ダイナミックフォースエンジンということもあるが、4WDシステムの違いも要因に挙げられる。
RAV4の4WDシステムは電気式で、フォレスターはパワーコントロールユニット+トランスアクスルと、リアに搭載されているAC100Vインバーターの間にプロペラシャフトを介した、より悪路走破性の高い機械式AWDを採用している。燃費がよくしたいが、スバルの特徴でもある4WD性能は落としたくなかったのだ。
もう1つの1.8L水平対向4気筒直噴ターボDITは、先代からのキャリーオーバー。最高出力177ps、最大トルク30.6kgmを発生する。WLTCモード燃費は13.6km/Lと先代から変わっていない。
【画像ギャラリー】史上最高の燃費とまったく新しいデザインが大ヒットの予感しかない新型フォレスター!!!(57枚)画像ギャラリー4WDシステムもトヨタとは違うプロペラシャフト付き
すでに前項で書いたが、新型フォレスターの4WDシステムは電気式ではなく、プロペラシャフトが入った機械式の「電子制御AWDカップリング式」だ。機械式4WDは、電気式4WDとは異なり、3輪スタックしても残る1輪へ全トルク配分可能なため、非常の脱出性に優れ、前輪が圧雪路、後輪が氷といったような前後輪でミューが違う場合でも、プロペラシャフトがあるおかげで電気式AWDに比べ、過度なスリップが起きにくく、トルク伝達の遅れがない。
路面状況に応じて切り替えられるXモードは、12.3インチのセンターディスプレイにある切り替えスイッチにより、NORMALモード、滑りやすい路面ではSNOW・DIRT、タイヤが埋まりそうな雪道や泥濘路DEEP SNOW・MUDと2モード(ヒルディセントコントロール付き)に切り替えられる。
一方、1.8LターボSPORTの4WDシステムはストロングハイブリッドとは違い、アクティブトルクスプリットAWD(ACT-4)を採用する。前60:後40のトルク配分を基本に、加速、登坂、旋回などの走行状態に合わせてリアルタイムにトルク配分をコントロールし、前輪のスリップを検知したときは、後輪へのトルクを増やして駆動力を確保できるよう制御する。
【画像ギャラリー】史上最高の燃費とまったく新しいデザインが大ヒットの予感しかない新型フォレスター!!!(57枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方パワートルク的にも燃費や静粛性などの変化でも、M-HVと違い、差額を認められるだけのちゃんとした上位互換となっているのが大きいですね。
ちょっと気掛かりだった無個性すぎかもしれない見た目も、紹介車両のようにOPで追加していれば、問題ないどころか特徴的にすらなってます。
上位グレード&全体的な外装OPで買うか、シンプルで買うけど後からホイール交換や社外パーツ・部分ラッピング等で個性出すかが主流かな。