最近だと昨年10月、ラグビーW杯の熱狂の最中で発売されたデリカD:5オールブラックス仕様が記憶に新しいものの、考えてみると最近はめっきり話を聞かないかなーという感のある、いわゆる「コラボモデル」。
その歴史は古く、遡ればダイハツミラとパルコによる「ミラパルコ」(独特の感性によるおそらくはぶっ飛んだ方面のCMも話題だった。ユーチューブで見れます)を始め、世界的なアパレルメーカーやファッションデザイナー山本寛斎とのコラボ、パナソニックをはじめとする日本の錚々たるメーカーが集まって異業種コラボ、そのなかで生み落とされたトヨタ車なんてのもあった。
そんな他業種とのキャラ立ち(先行!?)コラボグルマたちをご紹介。個人的には「WiLL Vi」のデザイン、とても好きです。
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※本稿は2020年1月のものです
文:ベストカー編集部/車両解説:大音安弘/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年2月10日号
■ダイハツ ミラパルコ(1985年)
パルコとのコラボモデル。1985年の初代ミラの限定車より始まる。ドレスアップと装備充実化を図った女性向けモデルだ。写真は2代目。

■三菱 デボネアV アクアスキュータム(1989年)
防水性のトレンチコートが有名な英国ロンドンの老舗アパレルブランドとのコラボ。ダンディズム香る大人の内装が自慢。シートの配色が専用仕様となる

■スズキ エスクードヘリーハンセンリミテッド(1989年)
マリンスポーツを意識し、撥水シートやキャリア、電動シャワーなどを装備。購入者にはへリー・ハンソンのオリジナルブルゾンが、名前入りで贈られた。

■スズキ ジムニーKANSAI(1999年)
ファッションデザイナー山本寛斎が内外装をプロデュース。専用外装色に加え、シートトリムは寛斎のデザイン。後に、2代目エスクードも手掛けた。

■スズキ エスクードオニールリミテッド(2009年)
世界的なサーフブランドとのコラボ。ロゴ入りの撥水シートや防水ドアトリムなどを装着。専用グリルや18インチアルミなどでドレスアップも図った。

■日産 セレナコールマン(2001年)
「コールマン」100周年の企画として誕生。100Vコンセントなどのアウトドアを意識した車両装備を追加。セレナのほか、エルグランドなど複数の車種で展開された。

■トヨタ WiLL Vi(ブイアイ・2001年)
WiLL(ウィル)は、1999年から2004年にかけて行われた異業種による合同プロジェクト名。花王、トヨタ自動車、アサヒビール、松下電器産業(現パナソニック)、近畿日本ツーリストの5社でスタートし、後にコクヨ、江崎グリコが参入する。

■トヨタ WiLL VS(ブイエス・2001年)
WiLLブランドの第2弾。シリーズとしては唯一カローラの系譜に連なり、エクステリアには現在のキーンルックの流れが見て取れる。

■トヨタ WiLL サイファ(2002年)
WiLLシリーズ第3弾。プラットフォームはヴィッツ(初代)と同じものを使用。カーナビを標準装備、現在のカーコネクテッドを先取りしていたが、登場が早すぎたのか、価格が高かったこと、導入されたカーリースプランの採算割れなどもあり早々に撤退、2005年春に販売を打ち切っている。

【番外コラム】キミは知っているか? アパレルブランドとの コラボ車たち
上でもアクアスキュータムやヘリーハンセンが出てきたが、ほかにもアパレルブランドとコラボしたクルマはたくさんあるので紹介しよう。
日産のローレルジバンシーバージョン(1982年)、スバルのインプレッサBEAMSエディション(2007年)、スバルのレガシィアウトバックL.L.Beanエディション(2004年)、フォレスターL.L.Beanエディション(2003年)などだ。
写真は日産のコンセプトカー、インフィニティエッセンス(2009年)。ルイ・ヴィトンとコラボした2ドアクーペ…だったのだがついに発売されなかった。

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