コンパクトなサイズで、背が高くて見晴らしがよく、両側がスライドドアで、後席も広々――。子育て中の方に限らず、介護世代など、今や幅広い世代に人気がある軽スーパーハイトワゴン。
しかし、軽スーパーハイトワゴンの運転には、気を付ける点がいくつかあるのをご存知でしょうか。
「そんなの言われなくても大丈夫! 」と思われるかもしれないですが、こうしたクルマに乗っているかもしれないご友人やパートナー、ご両親や御子息のためにも、ぜひ知っておいていただきたいです。
文:吉川賢一
写真:平野学、 ホンダ、ダイハツ、スズキ、 ベストカー編集部
【画像ギャラリー】幅広い世代に人気の軽スーパーハイトワゴンを見る
信号を先頭待ちするときには、信号が見える手前の位置で止まる
信号待ちで自車が先頭になったとき、ちゃんと停止線の手前で止まったのに、信号機がクルマのルーフにかかってしまって、のぞき込まないと信号機が見えない…という状況になったこと、ありませんか。
軽スーパーハイトワゴンは、フロントガラスが垂直気味に立ち上がっているデザインが多いため、真上に近い位置に信号機がきてしまった場合、こうした状況に陥ることがあります。
背の高い方(座高が高い方)や、座席を極端に上へ持ちあげる方などはその傾向が強くなり、また、小さな交差点や、横断歩道用の信号機では、停止線から信号機までの距離が短いため、見えなくなってしまいがちです。
自動車メーカーとしても、視界が確保できる様に、フロントガラスの上面をギリギリまで上げたり、適切なドライビングポジション(※1)であれば、停止線から信号機が見えるように設計をしています。
しかし、人間の体には個人差がありますので、見えづらく感じる場合は、停止線目安ではなく、信号機が見える位置で、停止するようにしましょう。
※1 ハンドルの上端を両手で握ったときにシートから背中が離れない位置が適切です。中にはN-BOXスラッシュの様に視界が厳しいクルマもあります。
死角になりやすいクルマ左下の見えやすさはクルマごとにだいぶ違う
気にしていただきたいのは助手席側の下。ドライバーから遠い位置にあり、また軽スーパーハイトワゴンは着座位置が高いため、どうしても、左下は死角となる部分が多くなってしまっています。
この対策として、たいていの場合、軽スーパーハイトワゴン特有のAピラー窓に加えて補助ミラーが付いていますが、その見え方は車種ごとに異なります。
例えば、N-BOXとスペーシアは、車室内のピラーにミラーが付いていますが(N-BOXは2枚)、タントは助手席側サイドミラーの下についており、その視界は三者三様。
購入前に、左下の死角の見やすさを比べておくことをお薦めします。
コメント
コメントの使い方